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06月16日-02号

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  1. 柏原市議会 2005-06-16
    06月16日-02号


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    平成17年  6月 定例会(第2回)              目次◇開議 午前10時0分 日程第1 市政運営方針に対する質問     *市民党代表質問(藤森洋一)…………………………………………………54      市長答弁…………………………………………………………………………56      再質問(藤森洋一)……………………………………………………………68◇休憩 午前11時40分◇再開 午後0時58分     *自由民主党政新会代表質問(巽  繁)……………………………………73      市長答弁…………………………………………………………………………74      再質問(巽  繁)……………………………………………………………86◇休憩 午後3時12分◇再開 午後3時40分     *日本共産党代表質問(入倉英男)……………………………………………98      市長答弁…………………………………………………………………………99      再質問(入倉英男)………………………………………………………… 102◇休憩 午後4時14分◇再開 午後4時56分      再質問(入倉英男)………………………………………………………… 104◇散会 午後5時52分●平成17年第2回柏原市議会定例会会議録(第2号)     --------------------------------●平成17年6月16日午前10時0分より柏原市議会議事堂において再開     --------------------------------●議事日程 日程第1 市政運営方針に対する質問     --------------------------------●出席議員(20名)         1番     友田 景議員         2番     中村保治議員         3番     乾  一議員         4番     橋本満夫議員         5番     竹田清一議員         6番     藤森洋一議員         7番     鶴田将良議員         8番     計盛佐登子議員         9番     岸野友美子議員        10番     和田周二議員        11番     寺田悦久議員        12番     笠井和憲議員        13番     浦野かをる議員        14番     中村幸平議員        15番     堅木照久議員        16番     乾 幸三議員        17番     荒藤光子議員        18番     入倉英男議員        19番     巽  繁議員        20番     中野広也議員     --------------------------------●欠席議員(なし)     --------------------------------●説明のため出席した者の職氏名    市長              岡本泰明    助役              辰巳英彦    助役              石田悦二    監査委員            西尾寛一 総務部    部長兼秘書課長         寺前良男    理事兼行財政改革推進本部監察官 阿児和成    次長兼企画情報政策室長     藤井孝治    総務課長            岡本 治 財務部    部長              辰巳助役事務取扱    理事兼次長兼税務課長      中川喜美治    財政課長            稲田邦敏 市民部    部長              中谷繁数    次長兼生活環境課長       中垣善和 健康福祉部    部長兼福祉事務所長       石田助役事務取扱    理事              大橋 博    次長兼高齢介護課長       松本健太 都市整備部    部長事務代理兼次長兼公園緑地課長                    重野俊雄    次長兼道路交通課長       田中和美 下水道部    部長              西尾保弘 駅前再開発事務所    所長              吉田茂治    参事              日野出俊夫 市立柏原病院    事務局長            加茂泰男 教育委員会    教育長職務代理者兼部長兼社会教育課長兼市民文化会館館長                    山崎裕行    次長兼スポーツ振興課長     植田芳幸 行政委員会総合事務局    事務局長            青木弘詞 水道局    局長              笹谷幸宏     --------------------------------●事務局出席職員    事務局長            酒谷健蔵    次長              浅井義典    主幹兼議事調査係長       佐藤 忠    庶務係長            藤井育代    事務吏員            畑中一章    事務吏員            久保健二    事務吏員            中田有紀 △再開 午前10時0分 ○鶴田将良議長 ただいまの出席議員20名、定足数に達しております。よってこれより本会議を再開します。 △開議 ○鶴田将良議長 休会前に引き続き、開議いたします。 日程第1、市政運営方針に対する質問を議題といたします。 質問の通告が出ておりますので、順次発言を許可いたします。最初に、市民党を代表して藤森洋一議員、登壇願います。   〔6番 藤森洋一議員 登壇〕(拍手) ◆6番(藤森洋一議員) 6番議席の市民党の藤森でございます。 議長のお許しをいただき、市民党を代表いたしまして、平成17年第2回定例会において岡本市長の市政運営方針に質問をさせていただきます。 質問の機会を与えていただきました同会派の皆様方を初め、議員の方々に厚くお礼を申し上げます。 冒頭に、去る4月25日、JR福知山線の脱線事故で当柏原市の大阪教育大学、関西福祉科学大学に通学途中に亡くなられた3名の方を初め、犠牲になられました107名 の皆様に対し、深く哀悼の意を表します。 さて、先般厚生労働省により発表された2004年の人口動態統計によると、出生率は前年をさらに下回り、4年連続の減少となっております。平均初婚年齢は、男性が29.6歳、女性が27.8歳で、いずれも前年より上昇しており、晩婚化が一層少子化に拍車をかけていると見られており、フリーターの急増、高年齢化も晩婚化の要因であろうと言われています。 柏原市のデータを見ますと、男性以上に女性の未婚割合が高くなるなど、女性の晩婚化が進んでいます。出生率は平成12年に大幅に減少し、平成13年以降は大阪府の水準以下まで減少し、平成15年は国の平均8.9を若干上回る9.1となっております。 本市でも、このたび柏原市次世代育成支援行動計画が策定されましたが、子育て支援だけでは出生率の減少に歯どめがかからないのではないかと懸念するものであります。 それでは、市長就任以来、精力的に市政の見直しを進めてこられた岡本市長の市政運営方針に対して、通告順に従い質問させていただきます。 整理番号1番、前文より人事異動について。ドラフト制を取り入れて配置を考慮するというようなことをおっしゃっておりましたが、どのようなお考えかお伺いします。 整理番号2番、情報公開の項目より市民パートナーシップ条例について。市長就任以来、次々と市から市民への情報公開を行っていただいておりますが、市民パートナーシップ条例とはどのようなものかお伺いします。 整理番号3番から5番では、安全なまちづくりについてお伺いします。 整理番号3番、(仮称)コンプライアンスセンターについて、センターを設置するメリットをお伺いします。 整理番号4番、児童の安全を守るパトロールについて、市長は市政運営方針の中で述べられた場所以外の各地域でどのような団体の方々がパトロールを実施されているかを把握なさっているのか、お伺いします。 整理番号5番、防災センターの設置について、場所はどこを想定されているのか、内容はどんなものか、お伺いします。 整理番号6番と7番は、「生活者にとって便利で機能的なまち柏原の創造」よりお伺いします。 整理番号6番、体育館の休館日について、10月より削減とのこと、私ども市民党でも要望してきたことであり、お礼を申し上げます。答弁は結構です。 整理番号7番、主要自転車駐輪場の利用時間について、以前、最終電車まで延長できないかとの質問をいたしました。その際は、騒音問題などで近隣の方々との調整が必要であるとのことで早期実現を要望しましたが、このたび市長が市政運営方針の中に掲げていただいたことに、まずお礼を申し上げます。市内のどれだけの駐輪場が対応できるのかお伺いいたします。 整理番号8番から10番までは、「21世紀を拓く快適な都市基盤のまちづくり」の中からお伺いします。 整理番号8番、JR柏原駅西口地区市街地再開発事業について2点お伺いします。まず1 点目は、柏原駅前再開発で現在までに幾らの事業費が支出され、そして今後計画を続行するとどれだけの事業費が必要となり、その財源の内訳はどのようになるのかお伺いします。2点目は、昨年末の駅前整備特別委員会地域交流センターに補助金がついたと聞いておりますが、その額は幾らか。以上2点をお伺いします。 整理番号9番、JR柏原駅の橋上駅舎と自由通路について、既に工事に取りかかっておりますが、反対をされている方についてはどのように対処されるのか、お伺いいたします。 整理番号10番、市立柏原病院前の市道上市法善寺線の歩道設置について。柏原病院の駐車場もことし9月には完成し、8月から使用開始となるが、歩道の方の用地買収はどのようになっているのかお伺いします。 整理番号11番から15番までは、「21世紀を育む心豊かな教育・文化・人権のまちづくり」からお伺いします。 整理番号11番、小学校の35人学級及び「放課後学習相談室事業」「スタディー・アフタースクールモデル事業」について。小学校の35人学級は、今は1、2年生で実施されていますが、6年生まで拡大していただくよう要望しておきますので、答弁は結構です。放課後学習相談室事業スタディー・アフタースクールモデル事業の内容をお伺いいたします。 整理番号12番、堅上地区の小・中学校の通学区域の見直しについて。通学区域を市内全域へ広げるということですが、これは堅上地区の小・中学生が市内のどこの学校へでも行けるのか、それとも逆であるかをお伺いします。 整理番号13番、図書館について。昨年12月に国分図書館が開設され、市民の皆様に好評で、約4万冊用意した蔵書のうち約2万冊が借り出され、蔵書が足りない状況であると聞く。新たに本を購入する計画はあるのか、また移動図書館については、国分地区で6ヵ所配置され、高井田青山台1ヵ所が新設されたが、国道25号より西側の本郷、大正地区へ新設していただけないか、2点お伺いいたします。 整理番号14番、国際交流事業について。従来、国際交流事業は、市内の青少年を海外へ派遣したり、友好都市からの来柏受け入れが中心でしたが、近年、柏原市内でもいろいろな国の方が住んでおられます。日本語も余り話せない方もいらっしゃいます。そういう方のための日本語教室の開設のお考えはないか、お伺いいたします。 整理番号15番、「かしわら男女共同参画プラン」について。本年3月、男女が互いに尊重し合い、性別にかかわりなく、自分らしく伸びやかに生き生きと暮らせる社会づくりという理念のもと策定された、かしわら男女共同参画プランの具体的施策についてお伺いいたします。 整理番号16番から18番は、「21世紀を暮らす安全・安心な生活環境のまちづくり」についてお伺いします。 まず、整理番号16番、犬のふんやごみのポイ捨てなどの防止については条例を制定していただけると聞いております。当会派が多年にわたり要望してまいりましたことであり、また、本年3月で美化推進委員の制度がなくなって以来、市内のあちこちでたばこの吸い殻や犬のふんが目についておりましたので、理事者を初め関係各部署の皆様にお礼を申し上げます。条例の内容につきましては、同会派の中村議員より後日質問させていただきますので、答弁は結構でございます。 整理番号17番、「柏原市地球温暖化対策実行計画」について。幼稚園、保育所、小学校の運動場の芝生化を計画されてはどうか、提案させていただきます。昨年、府のモデル事業として芝生にした学校では、周りの土のところに比べ4度も温度が低いと言われております。子どもたちも裸足で伸び伸びと運動場を走り回り、寝転んだりしています。府より補助金も出ます。柏原市でも、幼稚園、保育所、小学校のうち1ヵ所でも実施をしていただきますようお願いをしておきます。 整理番号18番、防犯灯については、商店街の街路灯に防犯灯と同額の補助を受けていただくということが決定したということは、市民党が以前の質問の際要望したことでありますので、お礼を申し上げます。答弁は結構です。 整理番号19番と20番は、「21世紀を創造する活力ある産業のまちづくり」よりお伺いします。 整理番号19番、地産地消の促進と地場農産物の需要拡大について。小学校の学校給食のブドウの利用は年1回と聞きます。柏原市では、ブドウの他にプラムやミカンもつくられています。もっと学校給食に取り入れられてはと思いますが、いかがお考えでしょうか。 整理番号20番、商工業の振興について。柏原でつくられている品物が一部市役所入り口や市立柏原図書館の1階ロビーに展示されているが、年1回でも、市と商工会と合同で市内産品の物産展を企画されないものかお伺いいたします。 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 ○鶴田将良議長 市民党代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。   〔岡本泰明 市長 登壇〕 ◎岡本泰明市長 皆さん、おはようございます。新任市長でございますので、各答弁におきまして不都合がございますれば、また改めて答弁いたしますので、どうぞひとつお許しのほどをいただきたい。 それでは、ただいまより藤森議員の質問に対しましてお答えをさせていただきたいというふうに思います。 まず最初に、人事異動についてドラフト制度というのはどういうことかということでございますが、要するに今までの人事異動は、各部課長からの意見や本人の勤務状態等を調べまして、これらを総合的に判断をして、いわゆるトップダウンで決めておったというのが、今までの人事制度でございます。 今回は、私は各部長のいわゆる合議制によりまして、議員もご存じのように、私の市長室と応接間の区切りを取りまして、その中に、庁議で20人程度の人員が座れるような机を配置します。そこで庁議というものを通じまして、そしてまた必要に応じてそれを拡大して、各職員のいわゆる意思の疎通ということを緊密に、早急に早くやっていきたいという思いでございます。 そういった思いで、各部長が自分の部を俗に言う最強の部にするために、一番自分が仕事をしやすいような、そして任務が遂行でき得るような、そういった最強の布陣をつくるという意味で、要するに自分がこの人が必要だという人がおれば自分で指名しなさい、引っ張ってきなさいと、それを各部長で話し合いをして調整をしたらどうかと。 同時に、私は3月11日に着任いたしましたが、着任いたしましてすぐに、15日までに全職員からアンケート、レポートをとりました。その折に、あなたは将来どういう部署で仕事をしたいですかということにつきまして希望を書いてきなさいと、そういうアンケートを出しました。そういたしますと、約半数ぐらいの職員から、私は将来こういったところで仕事をしたい、ここで仕事をすれば私は一番力が発揮できる、そういうようなレポートもいただきました。 それを参考にいたしまして、要するに要求する側と、それから本人が希望する側と、いわゆるマッチングを今調整中であります。7月1日に発令いたしたいというふうに思っておるんでございますけれども、今現在、鋭意マッチングを図るべく努力をいたしております。 これは、今現在、私は全く知りません。一切関与しておりません。これは、人事委員会のようなものをこしらえまして、それでアウトラインをつくり、そして各部長と調整をして、それで私が最終的にチェックをする。そして、私の責任において発令をいたします。 これからの市政は、要するに「市役所は最大のサービス機関」であるということと、それから、市民の目線で仕事をしていくということをいかにして実現していくか。そのための人事を、今回は十分ではございませんけれども、とりあえず何%達成できるか。もちろんその中には、いわゆる人事の公平性、それから適材適所ということも含めてあります。そういったことで、どこまで実現できるかということは非常に難しい。100%やり遂げるということは、人事のことでございますので非常に難しゅうございますけれども、何とか努力してやっていきたい、そういったことでございますので、ひとつご理解をお願いいたしたいと思います。 2番目に、パートナーシップ条例についてということでございますが、情報公開、情報提供を進めていきまして、真の住民自治を確立するということを、私はお約束申し上げております。そのために、市行政に対しまして市民の方々も大いに参加してほしい。基本的には、要するに今まで官主導であったか、民主導であったかということで、ややもすれば市民の方から、市役所はいかんやないか、職員は遊んどるやないか、ぼやっとしとる、サービス悪いというようなおしかりを、着任いたしましてからも本当によく耳にしました。 私は、このごろ市民の皆さんにお願いしております。というのは、市役所をしかる対象にせんといたってください、職員も一生懸命やっておりますと。私が市長になりましてすぐに一番怒ったのが、私でございます、もう議員もご存じのように。そういった形で、要するに今、職員も前を向いて市民の目線でやっていきたいという気持ちで一生懸命やっております。そういった職員の態度といいますのか、気持ちといいますのか、姿勢といいますのか、それもひとつ市民の皆さん、理解してやってくださいと。市役所と市民は、今まで対峙をして、言葉をかえて言いますれば敵対関係、そういうふうなことでややもすれば見られる。そうではなしに、温かい目で市役所を皆さんの手で育ててやってください、育ててやっていただけませんか、そういうことを、私は今、市民の皆さんに折に触れ、時に触れてお願いをいたしております。 例えば、私はもう65歳でございますが、65のおっさんですねん。65になっても、やっぱり市民の方から、市長ようやってはりまんなと、このごろ市役所は変わってきましたなと言われたら、ついついうれしなってしまいまして、「ああ、そうですか。おおきに、おおきに」と言って、65のこれだけ世間ですれてきた男でも、人から褒められるとうれしい。 ましていわんや、職員は皆さんの息子のような存在である、また娘のような存在である、また孫のような存在でございます。だから、そういった職員を褒めてあげてください、そうしたら職員もまたより一層頑張ってくれますという意味で、市民の方と市役所がお互いにパートナーとなって、今まで官主導で、市役所からこれをやりますと。すると、そんなもん困る、迷惑だと言われても、いやもう市が決めましたんや、やります、そういうことで、ややもすれば官主導で流れてきた。それをいわゆる民主導という形に、市民の目線でスイッチを切りかえていく。そのときに、市民の皆さんと市役所がお互いパートナーになって、これから新しい時代の新しい行政を進めていこうというのが基本の考えでございます。 その基本に立ちまして、どのようにしていったらいいかと、先般、埼玉県の志木市にも行って、いろいろ話を聞いてまいりました。それから善通寺市にも行って、いろいろ話を聞いてまいりました。そういったことを土台にいたしましてパートナーシップ条例というものをこしらえて、市民とともに歩んでいきたい、これが基本姿勢でございます。 そういった点で、また再質問をいただきましたら、詳しく条例の内容とか、考え方とか、そういったことをお答えさせていただきたい。とりあえず第1問目の答えは、要するに基本的な考え方を述べさせていただいたということでご了解をいただきたいというふうに思います。 次に、コンプライアンスセンターの設置について。コンプライアンスと言いまして、何かえらい難しい横文字でございまして恐縮でございますけれども、これを和訳いたしますと、「法令順守」という言葉を使うそうです。で、どうもかたいやないか、法令順守とはどういうことや、さっぱり内容はわからんと。簡単に言いましたら法令を守っていく、これが法令順守です。 要するに、私が着任いたしまして、柏原市を安全で安心して暮らせる町にしようと。そのために、平成15年4月に前任者が、そしてまた皆さん方にご尽力いただきまして、安全なまちづくり条例というものを制定していただいております。この精神を生かしまして、その一つとして、市役所内の危機管理、言葉ではちょっと言いにくいんですけれども、例えば暴力団が来たとか、どなり込んできたとか、そういったことに即座に対処できるような、また不当要求といいますか、ちょっと議場でこういうことを言うのは不適当かどうか判断に迷うんですが、例えば右翼とか、そういったいろんないわゆる不当不法の要求に対しまして、町内の暴力事件だとか、また市民が巻き込まれました暴力事件、そういったものに対して即座に対応できるような、そういう部署をつくりたい。これは機構改革の中でもお願いしていることだと思いますが、これはもうつくります。 ところが、どこにつくるねんと言われますと、この市役所は本当に狭いんです。市民の皆さんが玄関から入ってきていただくと、市役所の案内所は階段の下やと。階段の下というのは、どうも案内の女性の人も気の毒だし、気がつかない。それを何とかしようやないかといろいろ職員と考えまして、もうこんなところはやめとこうや、1階の部分をみんなリビエールの広場のところに持って行かれへんかと。 そしたら、あそこは通路やということなんです、もともとの設計が。リビエールの1階部分、今は喫茶店が閉じましたが、あの元喫茶店の前あたりのフロアへ本庁の1階のサービス部門を持っていこう、そしたら市民の方も広く利用してもらいやすいということで検討しましたが、あそこは通路であかんと。また、要するに目的外使用をしましたら、補助金を返さなあかん、だからリビエールホールは何にも使われへんと。要するにリビエールホールリビエールホールだけしか使われへん、そういう状態です。 それで、今頭を痛めておりますのは、このコンプライアンスセンターをどこへ置くのか、どこへつくるのか。案内所を外へ出して、今テレビを置いているところ、あのテレビをどけて、そこへ受付を置いて、それと、りそな銀行の自動現金払い機がありますが、あれをどけてくれと今交渉しております。で、どけてもらうように話がついたように聞いております。そしたらそれをどこへ持って行くねんと、その場所もまた考えないかん。そういったところに、市民の人がぱっと入ってこられて大変や大変やと、よっしゃよっしゃとぱんと受けられる場所を今、一生懸命探しています。1階の一番便利のいいところへ、一番よく目立つところへつくろうと思っています。これはもう警察とも、みんなきちっと相談し合っております。そういったことで、ひとつご理解願いたいというふうに思います。 実は、ここに書いてあることを読めと言われてますねんけれども、ちょっとしゃべり過ぎまして、えらい申しわけございません。そしたら、ちょっと読ませてもらいます。 安全パトロールについてというご質問でございます。原稿には、本市におきましては、市民の安全を守る自治体としての責務を積極的に果たし、市民、事業者、市が一体となって地域の安全に取り組むため、平成15年4月から柏原市安全なまちづくり条例を施行したところでありますと。これは先ほど言いましたが、こういうようなかたい話よりも、要するに安全パトロールということは各所でやっていただいております。 例えば、玉手地域の有志によりまして、区長さんとか元区長さん、また町内会の役員さんとか、そういう方々が自発的に自分でグリーンのジャンパーを自費で買ってくれはりまして、背中に「安全パトロール」「子どもの安全を守る」、そういうようないろんな文字を書いていただきまして、極端な話ですけれども、犬を散歩に連れていくときにでも着てください、買い物に行くときでも着てください、そして何でも外へ出るときには着て歩いてください、そしたらそれが犯罪の抑止力になりますと、そういうことでございます。 それから、この間、防犯協会の会長さん以下役員の方が来られて、助成金が20%削られた、これはけしからん、安全をどない思てるんやと言うてえらい怒られました。おれが削ったん違うがな、私が来たときにはもう既に17年度予算はでき上がっておりましたやろ、話を聞かせてくださいと言うて話をしまして、私は助成金、補助金は絶対に増額しませんと。それは前任者の意思を踏みにじることにもなりますし、また議会で議決いただいております議員諸氏の皆さんの意向に対して、これはそぐわないという考えのもとで復活はしませんと。 しかしながら、例えば防犯協会の皆さんが今から、夏向きですので、ネットでベストのようなものをこしらえていただいて、背中に「防犯協会」「安全パトロール」というような文字を書いていただきまして、ジャンパーつくるんや、ベストをつくるんや、その費用が幾らかかったかと。要するに糸目をつけんといてくれ、めったに1億円もかかりませんからと。ものの1枚300円か500円か1,000円か いうことで私どももわかっておりますので、1億円でも2億円でも出しますがなという冗談を言いながら、防犯協会でそういうようなベストを着て歩いてくれ、それがいわゆる事業予算やと。その予算に対しては、市はない金をはたいてでも出させてもらいます。考え方をそのように防犯協会も皆さんも切りかえてください。助成金をもらって、そしてその助成金を有効に使ってくださいと。 20%カットされたのは事実です。しかしながら、その20%分をオーバーしてもいいじゃないですか、それだけの事業をしていただくなら、それだけのことは出しますと、そのようにお答えをしまして、そういったように防犯協会の皆さんにもお願いをしました。やっていただけると思います。 また、有志の方がこのごろ、続々とは言いませんが、続の続ぐらい名乗りといいますのか、希望といいますのか、いわゆるボランティアでそういうことをやっていきたいというようなことをおっしゃっていただいております。それを、市全域に広げていきたい。そしたら、柏原じゅうはグリーンのジャンパー着た人ばっかりやと。そこで私は黄色いのを着よう、ひとり目立つと。これはまあ冗談ですけれども、そういうような冗談話になるような、全市がグリーンのそういう安全パトロールのジャンパーを着た人で埋まりましたら、柏原市の安全ということに非常に効果があるのではないかというふうに思っております。これはもうぜひ進めていきたいというふうに思っております。どうぞひとつよろしく。 それから、防災センターの設置でございます。これは申すまでもなく、いつ、きょう今ここでどんと来ても不思議じゃない。そういうときにパニック状態になってしまうと。それをどういう形で--要するにこれは2つ考えられます。 地震というのは自然現象ですが、ほかにもいろいろ災害があるわけです。例えば地崩れだとか、山崩れだとか、水とか、いろいろなことがあります。だから、予防という、起こらないように手を打っていくということが1つ。それから起こったときにどうするんだ、どうなるんだと、これが2つです。だから、この両面から考えていかななければいかん。 そうしますと、例えば山ノ井から平野、安堂、畑などの山手、また田辺、それから東条、そういった柏原市は山間地が3分の2あるようなところでございます。そこに対しては、逐次、防災対策ということはずうっとやっていただいております。私もそれをやっていきたいというふうに思っております。 ここで話を主にしなければいけませんのは、藤森議員の趣旨といいますのは、そういう答弁ではなしに、起こったときに、震災が起きたときにどのように対処するのかと。これは、今、各地域におきまして自発的に防災訓練、また、リュックサックの中に水等、当座の食料品を入れたり、またそれをストックしたり、各地域でそういうことをやっていただいておりますし、地域の方々がそういうことに対して非常に積極的にやっておられる地域もあります。 この間、大正地域に行きましたら、偶然防災訓練の最中で、役員さんがそれなりの服を着て、皆さんが参加されていると。そういうこともこれからどんどんやっていきたいと思いますし、一番その中でも大切なことは何かと言いましたら、指令センターなんです。防災で一番問題なのは、要するに指令系統がどうなっているか、どこで確立できるか。 私もお話しましたように、この市役所は地震が震度5か6で一番先につぶれるということになっておるんです。そしたらどうするのか、防災センター、いわゆる指令センターをどこへしようと、今それを一生懸命考えております。 駐車場のところへ2階建てぐらいの頑丈な建物を建てて、ここの2階にありますコンピューター室、これは柏原市の頭脳です。これがこの庁舎の2階にありまして、床にひびが入っているというんです。私はまだ見てないんですが、そういう話です。地震かなといって、そのコンピュータは物すごく重たいですから、落ちてしもたら話になれへんがなと。建てよかという話で、これは話の話ですよ。何ぼかかるねん、1億円はかかるやろな、金ないわ、やめとこと、そういうような状態でございます。だから、その指令センターもこれから何とか考えていかなければいかんというふうに思っております。 それから、実験したかどうか、私はまだ聞いておらないんですけれども、私の頭の中にあることでございますけれども、ある時期に、今おります市の職員が、一たん緩急あったときに、いわゆる災害が起きたということを前提にして、自宅から市役所まで来るのに何時間ぐらい、何分ぐらいかかるやろうかという実験を一回してみたいなと思っています。 私は、家からここへ十二、三分で歩いて来られます。そしたら、東大阪におられる職員の方は何分でここまで歩いてこれるか。また、富田林、羽曳野、藤井寺といろんなところに職員がお住みになっておられますが、そういった職員が、災害時のときに、一たん緩急あったときに市役所へ駆けつける、それはどれぐらいの時間がかかるのかということも、ぜひひとつシミュレーションをつくっておかないといかんなというふうに思っております。 そういうことで、ひとつ防災センターのことについてはご理解いただきたいというふうに思います。 それから、駐輪場の件につきまして、これはもう藤森議員もよくご存じのように、自転車駐輪場は19ヵ所ございます。その中で、最終電車までやっていない駐輪場は4ヵ所らしいです。私が一番気にいたしましたことは、例えば一つの駅に駐輪場が3つあり、その3つとも終電車までに閉めてしまうということは問題だと。ところが、一つの駅に3つ駐輪場があって、そのうち1つ、2つが最終まで開いておればそれでいいじゃないかと。いいじゃないかというのは、100%いいじゃないというのと違うんですよ。今の状態で辛抱しようと。何で4ヵ所、5ヵ所残っているんやと。残っているというのは、途中で早く閉めるんだと。これは聞きましたら、その駐輪場を借りているときの条件とか、近所にマンションがあって、そこの人が反対するとか、それから要するに周りの人が反対するとか、そういうような諸条件が交錯しておるんです。 だから、やれないというのではなしに、やります。やっていこうと思います。しかし、ちょっと時間をかしていただきたい。今言いますように、とりあえずは終電車まで、例えば安堂なら安堂の駅に100%駐輪場が終電車の前に閉まってしまうというのではなしに、要するに1ヵ所、2ヵ所あいておりましたら、きょうは終電車だな、私は毎日終電車やという人は終電車まであいている駐輪場へ行ってもらう。そういうようにお願いをこちら側もしますし、それからまた、市民の方からどこでもかしこでもみんなあけてくれということは、ちょっと諸条件が整わないとできないということでございますので、しばらくお待ち願いたいということと、あいているところを使ってくださいと、そういう形でひとつご指導をお願いいたしたいというふうに思います。 それから、再開発計画と総合庁舎構想における費用の比較ということでございますが、これは口でべらべら言いましてもわかりにくいですが、とりあえず言ってみます。もし必要でございましたら、こういう参考資料を配付させていただきますので、また見ておいてください。今は、とりあえず質問でございますので、一応この分だけ読まさせてもらいます。 まず、1点目のJR柏原駅西口地区再開発事業の事業費についてということでございます。JR柏原駅西口地区再開発事業費は88億円です。全体の事業費は88億円。これは橋上駅は含まれておりません。国庫補助金が12億円、国から12億円補助金をいただきます。起債、市の借金でございます、これが8億円。一般財源が約18億円となっております。残りの約50億円は、再開発ビルが完成した後に、市と特定建築者が土地と建物を売却して得られる費用、いわゆる保留床処分で賄うということになっております。 それで、事業費約88億円のうち、既に執行した事業費は幾らか。平成16年末までで31億円となっております。この財源は、国庫補助金が6億円、起債が4億円、一般財源が10億円であります。保留床処分金が約11億円となっております。 平成17年度以降で予定しておる事業費は幾らか。57億円です。財源は、国庫補助金が6億円、それから起債が3億円、一般財源が8億円、保留床処分金が40億円となっております。 2点目の地域交流センターに関する補助金は幾らかということでございますが、これは2種類ありまして、図書館、公民館で申請しますと、補助金が非常に低いんです。で、高い方の補助金ということで、今、要するに補助金申請に対していろんな工夫をしておるみたいでございます。それで、17年度から国に新規採択していただきました。また、まちづくり交付金による国庫補助を受ける予定でございますと、こう書いてあるんです。あくまでも予定でございます。 補助金の額については、実際にもらえるとしましたら、18年度の要望等における国との協議の中で確定していくので、まだ未定でございますが、制度上、いわゆる採択されたとしまして、それが最高の額だとしまして、約6億円程度の補助金が見込めるという状態でございます。なお、この場合、市の支出金としましては起債、借金が6億円、一般財源から5億円を出さなければならないという状態でございます。補助金が6億円より低くなれば、市の一般財源から出す費用はもっともっと上がってくる、そういうにらみ合いでございます。 それから、現行の再開発計画の中でさらに事業費を削減させた場合、例えば事業の内容を変更して市の支出を減らしてはどうかというようなご質問であろうかと思いますけれども、今のままで事業を進めていきますと、これから18年度、19年度、20年度におきまして、市はいわゆる市の単独費用として30億円を出さないといけないんです。 その30億円というのは、マンションビルからつながって駅まで行く3階部分の連絡橋が4億円、三角地の駐車場、立体駐車場が5億9,000万円、当初、私もこれを何とか節約できないかというふうに考えました。なかなか仕組みがわからなかったんですけれども、やっとわかったことは、要するにそういう計画も何も一切変更はできないということです。 といいますのは、まず連絡橋の4億円は、連絡橋をつけるという前提のもとに契約に入っております。西松建設とのもちろん契約にも入っておりますし、これをつけるという前提のもとに、あのマンション棟、公益棟の値段が決まっておるんです。 だから、連絡橋をつけなかったら、根本的にマンション棟、公共棟の、広報にも載せましたし、皆さんが審議をずっとしていただいておってご承知だと思いますけれども、マンション棟の床単価は坪95万円、それから1階部分のサンプラザが買い上げるという店舗部分が坪105万円、2階は駐車場、3階のりそな銀行が買い上げるという床単価は坪170万円ぐらいです。市が買い上げる図書館、公民館部分は坪180万円です。その算定基準は、3階の連絡橋をつけるということが前提となって、その値段が決まっておると。それは議員諸兄も十分ご理解いただいている範囲内と思います。 と同時に、5億9,000万円かけます駐車場、これは計画から外すことはできません。なぜかと言いますと、駅前再開発の許可を府から受けるに際しての条件となっております。だから、マンション棟に2億4,000万円かけてつくります、75台入る駐車場と2階部分の駐車場、それと三角地の駐車場、これを合わせまして二百何十台か、数字はちょっと今あれですけれども、それだけの駐車場をつくりますということで、この事業の認可がおりておるんです。だから、それをつぶすと、事業全体がつぶれてしまう。みんなこのように組み込まれたことでございますので、だから私は指1本さわれないというふうに申し上げておるんでございます。 と申しましても、駅前の舗装の厚さを10センチから3センチにせいと、舗装をやめて地道にしろと、そういうようなむちゃなこともできませんので、経費節減のためにそれをどういう形で進めていくかということを、これからまた議員各位にもご相談申し上げて、いろんな形で節約ということもあわせて考えていきたいというふうに思っておりますので、ご了解をいただきたいと思います。 その次に、JRの橋上駅と自由通路についてというご質問でございますが、JRの自由通路、橋上駅につきましては、要するに柏原駅西口地区市街地再開発事業の中心駅として、JR線で分断された柏原周辺を一体化するという、バリアフリーでつくるあの橋上駅でございます。 こういったことを議員諸兄に説明するよりも、皆さんがご審議いただいた結果で、要するに総工費が約17億円、JRの負担分が約1億円、市の持ち出しが約16億円。その内容につきましては起債が幾らだ、それから市の一般会計から持ち出すものが幾らだと、そういうことは皆さんもよくご存じであろうかと思いますけれども、もう一度おさらいをさせていただきますれば、要するに事業費全体が17億2,100万円です。国庫補助金がそのうち7億6,700万円、JR負担金が1億200万円 、起債、市の借金が6億4,000万円、市単独の費用が2億1,000 万円、これで橋上駅ができあがります。 今問題となっておりますのは、その橋上駅の東口のおり口でございます。3,500人の皆さん方の署名をいただいております。このことはどのような結果になるのか、どのような問題があるのか。前任者は再三地元の方と会合をしたということでございますが、要するに、地元の方は地元の方で言い分を持っておられます。橋上駅を東口のおり口におろしますと、道の幅員が8メートルになってしまう。人が通るところと車が通るところと、要するに非常に狭くなってしまって危ないじゃないかというのが現状でございます。それをどのように解決していくか、これが今一番頭を痛めているところでございまして、JRにも協力方を依頼したいなと思っておるんでございますけれども、JRは俗に言う木で鼻をくくったような対応で、契約書をよくよく読みましたら、そういった問題は市の方で解決するという契約書になっております。 だから、JRは、どうなろうがこうなろうが、住民のことは一切関係なしです。市からお金をもらった。それで、大鉄工業というところに下請に出した。最近になって、その下請価格が幾らだということに市の会計検査が入りましたので、そのときに渋々出したようですが、ちょっとまだ私の方には届いておりませんのでわかりませんが、要するに17億何がしをJRに支払います。あとはもう市は何にもわかりません。で、すべての問題は市で解決してください、更地の上に物を建てるような状態にしておいてくださいと、これが契約です。非常に困っております。 その次に、10番目、市立柏原病院の歩道、これはもう早くやります。今、鋭意地主さんと担当と一生懸命交渉していただいております。そういうことで、これはもう本当に必要なことでございますので、やりたいというふうに思っております。 それから、放課後のスタディー・アフタースクールの件についてでございます。要するに、スタディー・アフタースクールと、これは口で言うのは非常に難しい、物すごく難しいんです。ただ、ごく簡単に説明しましたら、スタディーは勉強、アフターは後で、スクール、つまり学校の後で勉強するんやと、こういうことなんです。 どういうことかといいますと、要するに学校の所定の授業が終わったその後で、もう一回勉強する機会を与えようと。これは2つあります。一つは、勉強の嫌いな子どもに、アフタースクールにもし希望なら来てください、そこでそういう補習とかいろんなことをやりますよと。そしてまた、従来の学校の授業では物足りない、もっともっと学力を伸ばしたいという方もいらっしゃいと。 そこで、大阪教育大学とか、関西福祉科学大学とか、そういうところの学生さんが、何とかというよりも協力してくれるんです。その方にお願いをして、そしていわゆる研究会のようなものを--ようなものではなしに、研究を、この答えは、こうしたらいいんやという100%の正解がないんです、教育のことですから。Aという子はこれが好きだ、Bという子はこれが好きだ、Aという子は20分しかもたない、Bという子は1時間でも2時間でもちゃんと教室に座っていられると、もう千差万別なんです。だから、このようにやると絶対に成功するという確証はないんです。それを、我々が力と知恵を出して模索していこうと。 目的は何だというと、勉強の嫌いな子、それから学力をこれから伸ばしたいという子どもを何としても伸ばしていきたい、また引き上げていきたい、その理念でやります。 今ここで、こうしてばちっと決まってますねん、こうですということは言えないです。それを、教育大学や関西福祉科学大学の学生さんに協力してもらいまして研究しながら前へ進めていこう。研究した後で、結論が出てからやったらいいやないか、そういう話もありますが、イタリア人と日本人とイギリス人の例えがありますように、イタリア人で行こう、走りながら考えよう、そういう気持ちで、まず堅下小学校で一回テスト的に、1つだけスタートさせてみようと。そこで、どういう形でやっていけばこれが成功できるかということを考えてみたい。 これのモデルが善通寺市なんです。善通寺市は、全く今私が申し上げているようなこととは違うんです。しかし、名前は同じ名前を使ってるんです。なぜかといいますと、私がそれをまねしているからなんです。けれども、内容は全く違います。 そういう形で、夢を話させていただきますならば、今の小学校、中学生が私立の学校へ行く比率というのは非常に高くなっております。なぜか。公立教育に飽き足らないからということでございまして、そういったことがないように、柏原市の公立の小・中学校で勉強をすれば私立に行かんでもいい、高い金を出して行かんでもいい、子どもも電車に乗って行く負担をかけんでもいいと、そういうような学校づくりを最終目標としまして、今、緒についたばかりです。 まだ僕は3ヵ月です、市長になって。だから、その間に教育部長も一生懸命やってくれまして、もう今までにないスピードで、本当にこの教育部長さんは365日休みなしです。毎日毎日出てきていただいて、このことに対しましても、ほかのことに対しましても、柏原市の教育を何とかレベルアップしようということを真剣に考えていますから。 そういうことで、要するにスタディー・アフタースクールというのは正規の授業が終わった後で、それを何とか伸ばす方法、救える方法を今から模索しますということで、そのために堅下小学校でスタートさせますということをご了解いただきたいと思います。 その次に、堅上小・中学校の通学区域の見直しについて。堅上小学校の児童は、昭和29年に306人おられました。ところが、今は55人なんです。55人の内訳は、5年生が9名、6年生は7名と大変少なくなっておりまして、5、6年生は複式学級で今やっております。これでは、教育の根幹といいますか、ていをなさんのじゃないか、どないしたらいいんやということで教育部長は本当に頭を痛められまして、私にも再三相談に来られました。そんなことを言うたかて、おれかてなあと。それで2人で一生懸命考えまして、そしてまた大阪教育大学の教授を会長にいたしまして、堅上地区学校教育検討会というものを設置していただきました。で、区長さんや歴代のPTA会長さん、校長先生、園長先生を委員として、要するに学校の活性化をどのようにしたらいいかとうことでいろいろ考えていただきました。 それで、本年3月に、堅上小・中学校の通学区域を市内全域に広げて、希望者、例えば堅上以外に住んでおられる希望者、清州ですから清州の児童とか、そういったところの人が堅上の伸び伸びしたところで勉強したいというようなことがあれば行っていただきたい、行ってほしいと。そういう意味で、堅上小・中学校の通学区域を全域に広げまして、そこへ行きたいという希望者は認める、学区制で縛らない、そういうことでございます。 そうするためには、小規模特認校--特別に認める学校の許可を取ってこないかんということでございます。そういうことも鋭意、今努力をしていただいております。これは、今現在、大阪府下で高槻市と河内長野市でこういうようなモデルケースがあるようでございます。私も一回そういうところへ勉強をしにまいりたいというふうに思っております。 その次に、国分図書館の件と移動図書館の件でございますが、この件につきましては図書館の蔵書が少ない、ふやしてほしい、そういうようなメールもたくさん来ております。それと、移動の図書館をもっと地域を広げてほしいと議員のおっしゃるのは、全くそのとおりでございます。 しかしながら、今は、図書館から1キロの範囲を図書館に来ていただける範囲だというふうに考えておりまして、地図上でその円を書きますと、やっぱり本郷だとか、ちょっと外れるところがあるんです。そこのところをどうするか。かといって、そこへ、わかりました、すぐに行きますというわけにもいきませんねん、これまた。だから、これはもう宿題としていただいておきます。 これをやるとしましたら、運転手の確保から、場所の確保から、図書の確保から、いろんな問題を総合的に一遍に解決をしなければ、1つだけで、バスがそこへ行ったらいいがなというだけでは行けないんです。だから、今のところは一応1キロという一つの通図書館区域で、それを市民の方にご無理申して、ちょっと遠いけれど自転車をひとこぎしてくださいというような形で当分の間はお願いしたいなというふうに思っております。 それから次に、国際交流、これは時に触れ、折に触れて、要するに機会あるごとにこういったことをどんどんやっていくようにいたしております。 この間もK.Ⅰ.ホールで、国際交流協会、そういう各市民の団体の役員の皆さん方と会議を持ちまして、これを充実してやっていこうというようなことが話し合いに出ておりました。おっしゃるとおり国際交流といいますのは、こっちから出ていくのも交流でございますし、向こうから来るのも交流でございまして、今おられる方との交流も、これは3つ考えなければいかん。1つではだめなんです。 出ていくのは金がかかる。来てもらうのはちょっと少なくて済むか。だから、要するに少ない経費で効果を上げるというのは、藤森議員のおっしゃるそのとおりでございますので、今後こういったものに対して鋭意力を入れていきます。 それから、本年3月に策定いたしましたかしわら男女共同参画プランの内容ということでございますが、平成11年に施行されました男女共同参画社会基本法の中では、男女がお互いにその人権を尊重しつつ、責任も分かち合い、性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮することができるという男女共同参画社会の実現は非常に重要であるというふうにいわれております。市町村は、国、府の男女共同参画計画を取り入れるといいますか勘案をいたしまして、市町村の区域における男女共同参画社会の形成の促進に関する施策についての基本的な計画を定める努力を義務とされていると、こう書いてあるわけです。 そのとおりにやっていかなければならんというふうに思っておりまして、要するにかしわら女性プランというものを今現在策定しております。このプランは、本年3月までの期限となっておりましたが、平成15年度に、市民の意識及び実態を把握するために、男女共同参画社会づくりに関する市民意識調査を実施いたしまして、16年度には男女共同参画社会推進会議からの柏原市への提言を受けました。それに沿って、17年度、今年度から26年度までの10年間を2期に分けまして、これを策定していきます。 その内容につきましては、要するに男女共同参画社会を実現するために意識改革をしていこうということが基本的な考え方になっております。もう一つは、男女の人権が尊重される社会づくりということでございます。女性に対するいわゆるバイオレンス、暴力についての実態把握に努め、そういったことの情報提供や、そういったものをきちっと実施し、先ほど言いましたようにコンプライアンスセンターの設置ということもあわせて考えないといかんことなんですが、暴力を絶滅させていこうと、そういったようなことの内容でございます。 これも、国からのそういったことに対していろんな施策を進めていきたい。再質問をしていただければ、またいろんな形で詳しいことは申し述べさせていただきたいと思います。 次に、地産地消の促進と地場農産物の消費拡大ということでございますが、要するに地産地消とは、地元でつくられたものを地元で消費してもらおうと。これは、例えば朝市だとか、そういったところで今されておりますけれども、議員の質問をお聞きさせていただいて、一番重要なことは、給食なんかで使えないかと、このことだと思います。 世間一般、通常通りの地産地消というのは、柏原市も相当やっていただいております。しかし、これから拡充していくということに対しては、また別のプランがありますので、それと合体してやっていくつもりであります。 そして、私は給食センターの副管理者でございますので、早速議員のご意見を取り入れまして、給食組合の方へ申し入れます。できるかできないか、やっていただくように申し入れますので、ひとつそういったところでご了解いただきたいというふうに思います。 それから、商工業の振興について、これはもう絶対にしなければいけません。絶対にせないかん。そのために、柏原市の駅前再開発もちょっと考えないかんのと違うかという提案をさせてもらって、今、市民の皆さんの意見を聞きに回っておるというのが現状でございます。 そしてまた、一昨日でありましたか、商工会の事務局長さん以下がちょうど来られましたので、もっとしっかりやってくれと。要するに、商工会の活動をしっかりやってもらいたい。そのために、事業補助、事業予算というものに対してはどんどん市も協力をしていきたい。例えば大正通りもそうでしょうし、オガタ通りもそうであるし、そういったところをもっと活性化するためにはどうするんだと。 かつて心斎橋のそごう百貨店がつぶれましたときに--そごうだけではないんですよ、あの原因は。あの周りの商店街が、どんどんだめだということで歯抜けができていった、ちょうど大丸の近辺のあの辺が。大丸は慌てましてね、どうしたか。その店舗を大丸がみんな買い取ったんです。そして、自分の資本で心斎橋をどんどん埋めていったわけです。そしたら、心斎橋が今そう寂れずにキープしておる。 そういう事例もございますので、大正通り、オガタ通りを、藤森議員はオガタ通りの地元でございますので、歩いていただきましたら、要するに閉じられておる店舗がある。それを、商工会で例えば貸してやってくれ、借りにいく。そしてまた、青年の若い起業家、そういった商売をしたいという人に貸してあげるという仲介も、一つの商工会の活動と違うか、そういうことをするんやったら、市は幾らでも協力させてもらう、そやけど、何もせんとぼやっとしとったらあきまへんがなと、私は一生懸命言うてました。 要するに、例えば清州橋を赤く塗ってぎぼしが上についている、あの雰囲気をオガタ通り全域に出せるような、そういうようなまちづくりも一つやでと。片一方は要するに西洋風や、片一方は和風やと、いろんなアンバランスの店舗並びでは、商工振興のためのことにならんやないか。そういうことで商工会は知恵を出しなはれ、市と商工会と一緒になってやらないかんがなと、そういうことを申し上げました。 と同時に、柏原市には古墳がたくさんある、出てくる出土品もぎょうさんある、つぼやとかいろんなものがまだある、それを貸したるがなと。商工会にですよ。だから、オガタ通りのどこかに、そういうようなおうちの軒先にこういう陳列を置いて、そういうようなものを展示するということも一つやないか。そしたらまた雰囲気も出てくる。そういったことで、ここ(頭)を使えと言ってえらい怒っときました。そういうふうに怒るだけやなしに、市も協力してやるからと言って、今一生懸命ハッパをかけてますから、そういう点で、どうぞひとつよろしゅうお願いをいたしたいと思います。 えらい長々といろんなことをしゃべりましたが、第1回目の答弁ということで、ひとつお許し願いたいと思います。どうもありがとうございました。 ○鶴田将良議長 以上で一通りの答弁は終わりました。藤森議員、再質問はありませんか。 ◆6番(藤森洋一議員) それでは、再質問をさせていただきます。 整理番号1番、人事異動については、今後は本人からの希望も取り入れていただき、適材適所の人員配置を行っていただきますように要望いたします。 整理番号2番、情報公開については、行政は市民に対し説明責任がございます。今後も広報広聴課を中心として、市として市民へ伝えなければならない情報の提供と守らなければならない市民の個人情報の管理についても考えていただくようにお願いをしておきます。 整理番号3番につきましては、職員にとっても市民にとっても風通しのよい市役所になるよう、努力を続けていただきますようにお願いいたします。 整理番号4番の児童安全を守るパトロールについては、女性協議会の方々も実施されております。7月よりは防犯協会の方々も始められると聞いております。各区で日程を調整していただいてやっていただきますようにお願いいたします。 また、池田市では「安心メール」と名づけられて情報提供も行っています。警察に子どもに絡む事件の通報があった場合、登録されているすべての人に1時間以内に情報を送っています。昨年は23件あったということです。このようなことも参考にしていただいて、地域の子どもは地域で守る仕組みをつくっていただきますように要望しておきます。 次は、整理番号5番ですが、防災センターについては、市長、先ほどはどこにするとか言われなかったので、市政運営方針の中には駅前再開発のところにつくるというようなことをおっしゃっていましたが、それは……。 ◎岡本泰明市長 もしでき得れば、話が前へ進めば駅前の中につくりたいというのは、これはあくまでも、要するにそうあらまほしきことなんです、決定事項でもないし。要するに、今私が自分の政策をつくるために、自分の考えをまとめるためにいろんな方のご意見をお聞かせ願って、もちろんその中で、藤森議員のご意見も一つだというふうにありがたく承っておきます。 そういった意味で、もし仮にいろんな問題がクリアできて、駅前の方に私の考えておることが実現できそうだということに至りますれば、もちろん議会にも相談しなければいかんし、皆さん方にもご了解を得なければいかんことなんでございますが、もしでき得ればそこに持っていきたい。 夢のような話になるかもしれませんが、できますれば、例えば地下に1,000トンぐらい水が入るような水槽をつくっておきたい。と同時に、10日間ぐらいライフラインを確保できるように、食糧とか、またテントだとか、いろんな資材の保管もしておきたいということもありますし、そういったことを踏まえての防災センターの設置ということもあります。 それともう一つは、もしでき得れば、でき得ればですよ、そこに、たまたま私は消防組合の管理者でございますので、ちょっと専門的なことはわからないんですが、はしご車がありまして、救助工作車というらしいんですが、これを今は1台、消防署は持っておるんです。羽曳野の向こうの方、青山町に1台配備されておる。1台5,000万円ぐらいするそうです。それをでき得れば、もし私の今考えている構想が実現できるような状態になれば、あわせまして救助工作車もそこへ配備しておけば、災害なり、そういった面も非常に有効ではないかということも、ちょうど今、考え方をずうっとまとめておる段階でございますので、ひとつその点ご理解と、またご協力をお願い申し上げます。どうぞよろしく。 ◆6番(藤森洋一議員) 市長も先ほど言われたように、地震というのはいつ何どき起こるかわからないということでございますが、私としても、防災センターを一日でも早くどこかにつくっていただけないかというのが希望でございます。 先ほど市長は、リビエールにはそういうものはつくれないと言われました。私は、リビエールの喫茶店跡に防災センターをつくる、それと立体駐車場に備蓄センターをつくったらどうかなと、そのように思っていましたが、それはできないということですか。 ◎岡本泰明市長 全くそのとおりです。私自身も、それができないかなと思っていろいろやりました。立体駐車場は、そのまま置いておかないといけません。あれをつぶすのも金がかかる。それと、目的外使用をやると、会計検査でひっかかりますと、補助金もみんな返さなあかん。それで、今おっしゃっている喫茶店も、もう早い時期にやめたいという連絡をもらっておりましたので、あそこを何とか使われへんかと。もちろん防災センターもそうですしね。ところが、すべて目的外使用ということでひっかかってしまいまして、本当に法律というのは難しいなあと思いました。 駐車場は、大きな車が入らんし、軽四輪でもワゴン車の高いのは入らんそうです。クラウンは入るのかな。ぎりぎりで低い車やったら入るそうです。それと、あの駐車場の評判が悪かったのは、出てくるまでにえらい時間がかかる。それと大きな車は入らんということで評判が悪くて、急遽、私は、もったいないからあそこを書庫にして使おう、倉庫にしようと。今、着任しまして、議員もご存じのように、市役所内の書類をみんな整理させました。で、あれをあそこへ入れようということで、今もきちっと準備しています。 それはなぜできるかというと、いつでも取り外せる、永久に使わない、固定しない、テンポラリーに使用するということで、何とかいけるのではないかということでございます。だから、防災センターはテンポラリーというわけにいきませんので、そういうことで考えます。とにかく考えなければいかんことやから、やります。 国分も言われてますねん。だから、2つ要りますからね、国分の防災センターも。それはまた国分支所とか、いろんなことの絡み合いで、また今計画をここでやってますから、よろしく。 ◆6番(藤森洋一議員) 一日でも早くつくっていただきたいと思います。 と申しますのも、柏原市は30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率が物すごく高いです。というのは、上町断層帯と生駒断層帯に接しております。上町断層帯というのは、30年以内に震度6弱以上の地震が起こるという確率が2から3%の確立らしいです。全国的にしても上から6番目ぐらいです。ほとんどのところは0.1から0.5%の確率で起こるというようになっております。 また、昨年は河川のはんらんがいろいろありましたね。柏原市には大和川と石川があります。これがもしはんらんした場合、大変なことになります。そういうことですので、市長に対しては、一日も早く防災センターをつくっていただきますようにお願いをしておきます。 また、整理番号7番については、最終電車まで利用可能な駐輪場が19ヵ所のうち15ヵ所まで拡大しているということをお聞きしております。この上は、例えば駐輪場の照明が暗くないか、死角がないか、安全に利用していただけるように点検していただくことをお願いしておきます。 整理番号8番ですが、私が新聞等々で見ますと、市長は、庁舎を駅前再開発の西口の方へ持っていきたいと言っておられると聞いておりますが、市長の考えをお伺いします。 ◎岡本泰明市長 そのとおりでございます。 ◆6番(藤森洋一議員) そうしますと、もし庁舎を持っていくとしたら、どれぐらいの金額がかかるかお答えいただけませんか。 ◎岡本泰明市長 まだ正確には試算はいたしておりません。といいますのは、流動的なファクターが余りにも多過ぎまして、ただ単に庁舎だけをぽこんと建てるというようなことでありますれば、坪何ぼや、何平米やと、何平米の建物を建てるということで簡単にぽんぽんと出てきます。 ところが、今は、特定建築者の西松建設さんとある程度の話を煮詰めておかないと、例えば違約金といいますか、賠償金といいますか、それを西松建設さんも当然多額に要求されてくるだろうというふうに予想もされますし、また市の方もそれを値切らなければいかんというようなこともありますでしょうし、と同時に、あの全体像を、例えば公共棟はそのまま今の状態でマンション棟だけやりかえる、そういういろんなバリエーションが考えられます。誤解のないようにしていただきたいんですが、これはあくまでも、要するに政策をつくるまでの、皆さんにお願いするまでの、議会にお願いするまでの前段階の私の政策づくり、私の考えをまとめるための構想でありまして、いまだにそういった考え方は、100%頭の中ではきちっとはできておりますけれども、数字を出すには余りにもファクターが多過ぎるということをご理解願いたいと思います。 ◆6番(藤森洋一議員) 庁舎を駅前再開発のところへ持っていくということになりましたら、いろいろいろいろ問題が発生すると思います。一つはお金の問題、それと国分地域の方との話し合い、そんなことがいろいろあると思います。柏原市の財政の厳しさを一番おっしゃっておるのが市長であります。さらなる事業費増額が発生する市庁舎建設については、再考をしていただくようにお願いをしておきます。 ◎岡本泰明市長 ひとつ誤解のないように言っておきますが、庁舎だけではないんです。資金負担といいますのは、必ずしも増大するとは限りません。もっと節約できるかもわからん。と同時に、手法というものはいろいろあるんです。 それで、今市の財政で一番困難だということは、18年、19年、20年に30億円を現金で払わなあかん、一度にどんと来ることです。藤森議員もご承知のように、28億円の赤字で、柏原市は赤字再建団体に陥るわけです。だから、単年度で15億円払わないかん、また単年度で5億円払わなあかん、7億円払わないかん、そういうような一時的にどんと負担が来ることが厳しいということも、あわせて考えていただきたい。 ほかに手法は、例えば何やら何やらと英語で言うような方法もいろいろあります。それは、そこまでまだ、やめてくれとも、やめてくれないとも、そこまで段階は行っていない。そういうことでひとつご理解いただきたい。 ◆6番(藤森洋一議員) 今、市長の話を聞いておりましたら、まだ考えてそこまで行っていないということでございます。しかし、私としても、できるんでしたらもうちょっとほかのことを考えていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、整理番号9番についてでございますが、これも一日も早く完成をしていただきたいと思っております。と申しますのは、橋上駅舎と自由通路ができますことを待っておられる方が物すごくたくさんおられます。例えばお年寄りの方、階段を上がるのに手すりを持ってゆっくり上がっておられます。また若いお母さんも、乳母車に子どもを乗せて、そのまま持って上がっておられます。また車いすの方は、階段のそばまで行き、ちょっと前を持ってください、後ろを持ってくださいと、このようにも言っておられます。そういう方のためにも、一日も早く反対をされている方とお話をしていただいて、つけていただきたいと思います。 また、私が考えますには、一番手っ取り早いのは、前の銀行を買うのが一番早いです。しかし、これはちょっと無理です。これには補助金がつきません。それでしたら、例えば喫茶店2つ、パチンコ屋、パン屋、弁当屋さん、あそこを買い取った場合は、あれには補助金がつきます。そういうことも考慮していただきまして、一日も早く解決していただきますように、よろしくお願いいたします。 整理番号10番、市立柏原病院の歩道につきましては、柏原機械の前の歩道の途切れたところでは、やっぱり皆立ちどまって左右を確認し、車の途切れたときに渡るような現状であります。また、通院される高齢者の安全のためにも、早期実現をお願いいたします。 整理番号11番については、質問させていただきます。両事業とも放課後の学校で実施されますが、留守家庭児童会との兼ね合いはどのようかお聞かせくださいと言おうと思っておりましたが、まだまだこれからということでありました。 それでは、例えば市内では1校のみの取り組みということであるが、大変よいことでありますので、次年度からは全校でやっていただきますようにお願いをしておきます。 整理番号12番については、私は柏原市内から堅上へ行けるのか、堅上から外へ出られるのか、これがちょっとどっちかなと思っていまして、質問させていただきました。しかし、これは堅上地域からは外へは行けない、柏原地域から堅上へ行けると。これは、僕は大変進んでやっていただけたことと思います。確かに、堅上にはいいところがたくさんあります。市長も先頭に立って、そのことについてがんばっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 整理番号13番は、国分図書館の蔵書についてはいいお話をいただきました。ぜひふやしていただいて、頑張っていただきたいと思います。 また、移動図書館については1キロ以内ということでありましたが、本郷、大正地域はそれに入っていないということですが、ここの地域の子どもたちは、やっぱり国道25号とJRの踏切を渡ってこなくてはならないので、できましたら大正コミュニティ会館の前の1ヵ所でも考慮していただきますようにお願いをいたします。 整理番号14番については、日本語教室開設の方向で考えていただくということでしたが、例えば市役所についても、英語、韓国語、中国語の案内表示を取りつけていただけないか、お願いをしておきます。 整理番号15番ですが、平成元年に教育委員会社会教育課に婦人少年係を設置されてからもう17年の長い期間にわたり、男女共同参画社会の実現のために関係各部署で鋭意努力され、つくり上げたと聞いております。このプランは、広く市民に理解される情報の提供をしていただくとともに、条例制定の方向で考えていただくように要望しておきます。 整理番号19番については、地産地消、朝市等で多少なりともできていると思いますが、例えば地域で商品を開発して、加工して消費する、こういうことも考えられたらどうかと思いますが、市長のお考えをお伺いします。
    ◎岡本泰明市長 なかなかいい考えやと思います。一回研究してみたいというふうに思います。 しかし、あわせましてこういうことも考えておかなければいかん。というのは、物事というのはこっち側の持論もあるし、こっち側の持論もあるわけです。それで、地産地消言うてやってましたら、そしたら今までの既存の店の民業圧迫ということも考えておかないといかん。 だから、ただ一面から、なるほどこの言葉は非常にいい言葉なんです。地産地消を促進して、地場農産物の促進や、市場拡大やとこう言いますけれども、また今度それをやると、今までの八百屋さんとか何だかんだの人は売れんようになってしまう。そしたら、文句を言うてきはる。だから、あくまでもそれはバランスの問題だというふうに思いますので、そういったことも含めてこれから考えていきたいというふうに思っております。 加工の面につきましては、これは非常にいいアイデアだと思います。それは、だれが、どこで、何をという問題で、そのだれというのに、どこというのに、市役所は当てはまらんというふうに思います。だから、それをこれから模索するといいますのか、探すといいますか、そういったところから始めなければいかんなというふうに思います。 ◆6番(藤森洋一議員) これについては、例えば朝市では、ブドウをジャムにして売るとか、白菜を漬物にして売るとか、そういうことも考えていただいてやっていただきますように、よろしくお願いいたします。 整理番号20番につきましては、物産展というのは、販売を含めたつもりで、例えば展示だけではなしに、販売の方もしていただきたいと思っております。 例えば柏原では、岡村製油の綿実油とかサラヤの洗剤なんか、いろいろありますね。例えば浴衣、いろいろ柏原でつくられているものを売っていただく。各地、関係部署での調整はかなり努力が必要だと思いますが、柏原にはいいものがたくさんあります。そういうものを売っていただいて、柏原市にはこういうものがあるということを市民の皆に知っていただくようにやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 市長にもっと答弁をたくさんもらえると思っておりましたんで、これだけでございます。 以上をもちまして、市民党を代表しての岡本市長の市政運営方針に対する質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 ○鶴田将良議長 以上で市民党代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。 △休憩 午前11時40分 △再開 午後0時58分 ○鶴田将良議長 これより本会議を再開いたします。 午前中に引き続き、市政運営方針に対する質問を行います。自由民主党政新会を代表して巽繁議員、登壇願います。   〔19番 巽  繁議員 登壇〕(拍手) ◆19番(巽繁議員) 19番議員の巽でございます。平成17年第2回定例会におきまして、政新会を代表いたしまして質問をさせていただきます。質問の機会を与えていただきました議員各位には、感謝を申し上げます。 現在、外交面におきまして、首相の靖国神社参拝や歴史認識問題、東シナ海における資源採掘問題や竹島問題等、中国や韓国との関係がぎくしゃくしているような状況でございます。国益を考えた上で、毅然とした態度で外交に臨んでいただきたいと思います。 また、国内におきましては、財政問題や郵政民営化の問題など、さまざまな問題があふれております。これらにつきましては、国、地方ともに発展するものとなるよう、長期的視野に立って進めていただきたいと思っております。 一方、我が柏原市におきましては、32年間頑張っていただきました前市長が不祥事を起こし、そのことが全国ネットのテレビで放映され、不名誉な形で柏原市の名前が広がったことに対しましては、まことに残念でございます。 しかし、3月11日に初登庁されました岡本市長におかれましては、就任後3ヵ月の間に行財政改革、情報公開、職員の意識改革等、いろいろな面でよく取り組んでおられるようでございます。これからも役所改革に期待をしておりますけれども、私個人といたしましては、市長が余り頑張っておられる姿を見ておりますと、体を心配をするところでございます。 今回は、岡本市長にとりまして初めての市政運営方針でございます。何事にも積極的な岡本市長でございますから、よい答弁をいただけるということを期待しながら、質問に入りたいと思います。 それでは、整理番号21番、「真の住民自治の確立」について、情報公開についてはどこまで公開するのか、市長の格調高い理念をお伺いをいたします。 整理番号22番、行財政改革に「大きなサービス、小さな経費」「予算は余算、余らして資産を残す」「市役所が変われば、市が変わる」、そういう3点を挙げられております。これらについて具体的な市長の考えを伺います。 整理番号23番、4月から行財政改革推進本部を設置されておりますけれども、その業務内容をお聞きいたします。 整理番号24番、午前中の答弁で了解いたしましたので、これは取り消しをいたします。 整理番号25番、防災に対する取り組みについてでございますけれども、これも午前中の答弁で了解をいたしました。取り消しをいたします。 整理番号26番、指令センター、これも午前中の答弁で了解いたしましたけれども、有事の際の体制の要請先についてはどういう機関をお考えか、お伺いをいたします。 整理番号27番、教育先進都市とはどういったものをお考えか、また、文化都市の実現ということでありますが、どのようにお考えか、お伺いをいたします。学校教育につきましては、教育特区についてどういうお考えかだけをお伺いいたします。スタディー・アフタースクール、これは午前中の答弁で了解いたしましたので、この分に関しましては取り消しをいたします。 整理番号28番、地域がともに支え合い、健康で寝たきりにならないため、お年寄りの体力低下の防止に対するさまざまな取り組みを考えておられるのか、お伺いをいたします。 整理番号29番、市立柏原病院について、市長就任後3ヵ月が経過しておりますが、その間の取り組みについてお伺いをいたします。また、今後の取り組みについてもあわせてお伺いをいたします。 整理番号30番、山と川の自然と調和した安らぎのある環境都市について。環境問題の取り組みとして3市で取り組んでおられるエコパークについて、以前に議会に提出されました青写真では、今にも実現するような報告でございましたけれども、今現在の進捗状況をお伺いをいたします。 整理番号31番、緑地保全の再認識、自然と農業の調和について。柏原市は3分の2が山間部でございます。これは宝の山であると考えております。しかし、現状では、残土処理場、墓地が目立ちます。第3次総合計画にありますように、東山を自然と農業の調和のとれたものにするために、今後どのように整備をされていくのかお伺いをいたします。 整理番号32番、恩智川の環境整備についてでございます。恩智川はこの時期は特に水量が少なく、悪臭が漂い、地域住民にとって安らぎとはほど遠い状況にあります。その環境改善につきましては、これまで幾度となくお聞きをし、種々検討していただいているところでございますけれども、大和川より毎秒0.5立方メートルを恩智川へ増水する計画と、毎秒0.1立方メートルの地下水をくみ上げて恩智川に流す計画があり、これらにより晴天時期におけるせせらぎの水路を復活させるとの答弁を受けております。 なお、この事業は平成19年度までに完成させる計画であると聞いておりますけれども、地域住民の方々は夏になると虫や悪臭で困っておられます。一日も早く整備していただきますよう大阪府に対して強く働きかけていただきますよう、これは要望をしておきます。 整理番号33番、JR柏原駅西口の再開発及び東口の整備については、3点についてお伺いをいたします。1点目といたしまして、市役所の機能の一極集中についてお伺いをいたします。2点目は、特定建築者との話し合いの中で計画変更に応じてくれるのか、その点をお伺いいたします。最後に3点目、自由通路東出口の整備については、3,500人の反対署名が集まっておりますけれども、今後の対応策についてをお聞きいたします。 整理番号34番、山間地の下水の整備につきましては、事前の打ち合わせで了解いたしましたので、これは取り消しいたします。答弁は結構でございます。 整理番号35番、生活者にとって便利で機能的な町について。体育館、公民館等の開館日、開館時間について年中無休にできないものかをお伺いいたします。 整理番号36番、恩智川多目的遊水地整備の進捗状況についてを、お伺いをいたします。 これで1回目の質問を終わります。ありがとうございました。 ○鶴田将良議長 自由民主党政新会代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。   〔岡本泰明 市長 登壇〕 ◎岡本泰明市長 皆さん、こんにちは。お昼のひとときでございますが、ただいま政新会の巽議員よりの質問に対しましてお答えを申し上げさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、第1問目の情報公開について、どこまで公表するのか、そういうご質問でございますが、本来、市が保有いたします情報は市民との共有財産であるという認識のもとで、公開できる情報は積極的にどしどしと公開をしてまいりたいというふうに考えております。 ところが、情報といいますのは、例えば私がここでこれは公開すべき情報であるというふうに考えておりましても、お一人お一人のいわゆる感受性といいますか、感性といいますか、それは皆違うものでございます。特に、官と申しますか役所内におりましての感性と、それから一般市民の、いわゆる市民の目線の感性というものは、おのずから異なってまいります。それゆえに、私は私の感性においては市から積極的に情報を公開させていただくと同時に、市民の皆さんの目線から見ていただいて、こういったことを公表してほしい、こういったことを公表しなさいというご要望があれば、それに対しても積極的に情報を公開していきたいというふうに思っております。 これは双方向、2つの方向でもって物事を考えていって、一方的に情報を提供するということではなしに、要するに情報の提供とその要求に対するおこたえという形で物事を処していきたい、積極的にやっていきたいというふうに考えております。 そして、この情報ということに際しましては、私、市長という職務上、物の考え方ということも一つあるんでございます。と同時に、職員の立場におきましても、職員の立場の考え方というものがあります。そういったことを、要するに私も職員もそれぞれの立場で、市民からそれぞれの立場で情報というものをお互いに交換し合い、提供しあい、公開をしていくと、そういうふうに基本的に考えております。 次に、行財政改革についてどのような形の改革を目指しておるのかということでございますが、お答え申し上げたいと思います。 市政の運営に当たりましては、生活者の視点からの発想という、いわば市民の目線からの発想という観点から行政サービスを行っていかなきゃならんということは最も大切なことであろうかというふうに考えております。限られた財源のもとで市として何をすべきかということにふさわしい政策と組織と行政システムへと、市の全面的な構造改革に取り組む必要があると考えております。 これまで本市におきましては、平成13年7月に策定されました第2次柏原市行財政改革実施計画というものがございます。当然、それに基づきましてさまざまな見直しに取り組んでおりますが、その後におきましても財政健全化、さらなる行財政改革に向けて努力せねば、日ごろ申し上げておりますように柏原市の将来というものが危うくなるというふうに基本的に考えております。 そういたしまして、今回施政方針演説で申し上げましたとおり、就任以来、市役所は最大のサービス機関である、市民に視点を置いたサービスを行うということを旗印にいたしまして、いま一度原点に立ち戻り、職員の意識改革から取り組まなければいかんというふうに考えました。そして、市民の目線で行政を行うということを一歩一歩実行していかなければならんということを現在鋭意叱咤激励もいたし、職員と一丸となりまして努力を今重ねておる状態でございます。 7月1日に人事異動を行いまして、新体制ができ上がります。今、行財政改革推進本部におきまして、いろんな形の財政改革、行政改革、そういったものを練り上げていただいております。そういった練り上げられましたいろんな形の諸案件を、この7月1日の新体制のもと、午前中に藤森議員の質問にもお答えをいたしましたように、いわゆるドラフト制、職員の要望と、そして各部の部長の自分の職務を敏速にかつ正確に実行していくというシフト、いわゆる人事のでき上がるのが7月1日であります。その体制に、今申し上げました行財政改革推進本部で練り上げられましたそういった案件を即座に各部にぶつけまして、それをまた各部において練り上げていただいて実行に移していく、そういったことを基本的に今考えております。 そしてまた、その行財政改革という中の人事ということを通じての話になるんですけれども、効率的な行政運営の推進を目指していく。そして、簡素で効率的な組織機構、こういったものも同時に考えていきたいというふうに思っております。 職員の定員管理と給与の適正化の推進にこれまで取り組んでまいりましたが、まずもって着実に実行をいたしております。いわば、今まで申し上げましたことは当たり前のことであります。一般会社におきましても、一般家庭におきましても、我々の社会におきましても、全く当たり前のことでございます。我々は、当たり前のことを当たり前に実行する。このことは、決して行財政改革というのはウルトラCを求めるものではない。当たり前のことを当たり前に実行するという、市民の目線に立って実行するということが行財政改革につながっていくというふうに私は確信をいたしております。 それに加えまして、工夫しなければいけないことは民間委託や、また指定管理者制度、こういったものを大いに活用いたしまして、またPFIという手法もございます。これはまた後ほどの駅前再開発というところにおきましても、こういったところが関連するのではないかというふうにも考えておるんでございますが、要するにPFIの活用とか、市民参加の協働、これはいつも申し上げておりますように、いわゆる市民と市役所のパートナーシップ、お互いに協働、ともに働くという形で新しい行政のスタイルを編み出していきたいというふうに思います。 一例を挙げて簡単に説明いたしますならば、例えばある地域にわかりやすいように100坪の土地があいていたと。で、地域から公園にしてほしいという要望があった。市は、その100坪の土地を借りるために一生懸命努力をいたします。それで100坪の土地を確保いたします。そして、地元の皆様に、この土地を公園として使用してくださいと。ところが、今までの手法でございますれば、要するにその100坪の土地を、市が業者を選定し、そして100%完全に仕上げてから市民の皆さんの使用に供する、こういう形をとっておるように思います。 これからはひとつ、例えばその公園を市民の皆様方が、公園ということよりもコミュミティ広場というふうにしたい、こういうふうにしたいというようないろんなご要望もご意見もございますでしょうし、そういったところを市民の皆様方の手で手がけてほしい。そのために例えばレンガが100枚要ると、市から提供しましょう、そしてブロックが何枚要る、また木が何本ぐらい欲しい、そういったハード面において、市は供給する用意がある。しかしながら、それをつくり上げる、レンガをどこへどのようにして積み上げていくか、レンガをだれが積み上げるかということは地元の皆さんでやっていただきたい。そういうように、いわゆる市と市民の皆さんがパートナーとなって、ともに自分の立場で働いて物事を進めていく。こういうような形で、市民参加と協働ということをまた別の言葉で言いますれば、そのような表現になろうかというふうに思います。こういった手法で、市の財政の負担というものも軽くなるというふうにも考えております。 要するに、行政の担うべき役割は役割としてきっちりとやっていく。また、話は変わりますけれども、公共工事を初めとする各種の入札、また契約の適正化や補助金等の整理統合化、そして経費節減、財政再建の健全化、こういったものを自主性、自立性を目指し、高い財政運営を目指していかなければならんというふうに考えております。 また、各種事業の実施に関しましても、これは早急に検討をしてまいりたいというふうに考えておるのでございますが、いわゆる行政評価、今まで役所がいろんな形の仕事を行いますと、それをだれが評価するのか、どのような形で評価するのか、これは非常に重要なことでございます。 せんだっても、行財政改革室でどのように今後進めていこうかということを相談をいたしておりました。例えば、これはあくまでも例えというふうに考えていただきたいと思います。市役所のいろんな業務を三つ四つに分けまして、今、市役所全体の会計監査をお願いしておる監査委員さんは2名でございます。これは条例上、2名ということは決まっておりますので2名でございますが、監査委員のような役目を果たしてもらえる行政評価委員というものの設置を考えたらどうだろうかと。それも、全般であると業務が多過ぎますので、それを三つ四つのセクションに分けまして、例えば病院と福祉は1つのセクションで3人か4人ぐらいの評価委員の方々に専門的に評価をしていただく。そういった制度をつくり上げられないかと、今現在検討中でございます。それも、鋭意実現のために努力をしていきたいというふうに思っております。しかし、しばしお時間をおかしいただきたい。 特に、行財政改革の中で皆様方にご了解とご報告を申し上げてお願いをしなければいかんことは、いわゆる財政の健全化ということでございますが、一口に財政の健全化、健全化と申しましても、なかなか目に見えるものではございません。そういったところを、例えば経常収支比率、また公債費、公債費比率及び起債制限比率と、いわゆる財政手法についての数値目標を定めたいというふうに思っております。 その具体的な年次目標を設定いたしまして、例えば現在、一つ、経常収支比率で申し上げますならば、15年度は97.6か97.7%だと思います。ところが、17年度は98.2か98.3%に上がっておると、これはもう説明するまでもなく、皆様ご承知のように、数字が高くなればなるほど市の財政内容が硬直する、融通性がないということにつながります。だから、低ければ低いほどいいということになるわけです。もちろんその経常収支比率といいますのは、例えば人件費だとか、公債費だとか、それから扶助費だとか、そういった固定された比率の額を税収入ということで割り返した比率でございます。それが100%を超えるということになりますと、収入より固定費がたくさんあるということで、これは当然破産状態でございます。 そういったことを、来年度はどうするんだ、3年後にはどうするんだ、5年後にはどうするんだという数値目標を早急にこしらえます。それを市民の皆さんに公表いたしまして、それに対して我々は努力をしていく、財政改善に努力をしていく、そういう努力をいたします。 ただいま申し上げましたようないろんな形、多方面から、いろんな角度から物を考えまして、業務の合理化、効率化を高め、そしてコスト意識を職員一人一人に持ってもらって、市役所の自己改革、また行政改革の推進というものに、もう既に全員一丸となってチャレンジをいたしておりますけれども、さらになお一層、7月の新体制、これは施政方針でも申し述べさせていただきましたように、いわゆる柏原市の元年だと、今から柏原市は新しくスタートするんだと、そういった気持ちで頑張っていきたいというふうに考えております。ひとつよろしくご了解のほどをお願いいたしたいと思います。 その次に、災害に対する取り組みということで、有事の際の体制はどのように考えておるかということでございますが、午前中の藤森議員の質問にもお答え申し上げましたように、本当にいつ発生してもおかしくないと。特に藤森議員の発言によりますと、震度5ないし6の地震の発生する確立は非常に高いということを、藤森議員からもご指摘をいただきました。全くそのとおりであると、藤森議員にご指摘いただいたその点は全く同感でございます。 そういったことに対しましてどのように対処するのか。水道であれ、ガスであれ、また電気であれ、それから交通機関のいわゆるライフライン、これをどのように確保していくかということはもちろんのこと、人的、物的なそういった被害を受けられた方、このことはどのように対処していくのかということも非常に重要なことでございます。また、通信手段の確保や人員、資材の調達や輸送、それから消防水利の確保、常備消防と消防団との役割分担。 過般も自衛隊の少佐が来られまして、こういった点につきましても、自衛隊との協力関係ということを今緊密に連絡をとり合っておるところでございます。そういったものを、ひとつシステムとして組み上げていきたいというふうに考えております。 それと、被害を最小限度にとどめる。被害が起きた場合に、被害を最小限度にとどめる。神戸の大震災のときに、2次被害として火災発生ということで、大きな被害をこうむりました。そういったことも何とか被害を最小限度に食いとめるための、地域住民における初期消防、被災者の迅速な救助、そういったいろんなことを総合的に考え、いろんな案をこれから組み上げていきたいというふうに思っておりますので、どうぞご了解のほどをお願い申し上げたいと思います。 それから、教育先進都市としてどのように取り組まれるのかということでございますが、これはもう本当にいろいろな思いがございます。いろんな思いがございます。けさほど話をいたしましたのも、一端でございます。そして、スタディー・アフタースクールという考え方も、それの一環でございます。 とにかく総論で申し上げますならば、日本という国は、食糧自給率が36%しかない。ちょっと話がそれますけれども、中国の人々が肉を1キロずつ食べ出しますと、地球の食料品はなくなってしまうんです。食べるなと言っているんではないですよ。それぐらい中国13億人の人が肉を1キロずつたくさん食べますと、要するに肉1キロを養いますのに、穀物が30キロ要るわけです、米30キロ。そのような時代にもう早晩来るような予感もいたします。 私は中国に会社を持っておりますので、中国人の状況をよく理解しておるんですが、理解というより、目の当たりに見ておるんですけれども、本当にここ10年の間で食生活ががらっと変わりました。私が初めて工場を持ったときに、中国の人というのは、要するに豚肉を食べるのが当たり前だと思っていた。ところが、会社で豚肉の給食を出しますと、彼らは明くる日に、びろうな話でございますが、油の◯◯◯をするんです。何でやと。食べてない、消化し切れてない、そういう状態でございました。 豚肉を食べられるといいますと、要するに月に一遍もないんです。そういうような食糧事情でありました、十二、三年前は。ところが今は、豚肉はおろか牛肉は、都会部ではあふれ返るようになっております。それが、だんだんだんだん田舎の方に行きますと、要するに全国的に、世界的に食糧不足になることはここで予言をしておいてもいいと思うぐらいであります。 横にそれましたけれども、要するに日本の国というのは何に立国しなければいかんか。何に頼らなければいかんか。これは人材です。我が国の将来を担って立ってくれるのは、いわゆる子どもです。その子どもの教育ということに特に力を注いでいきたいというふうに考えております。 力を注ぐと一口に言いましても、教育先進都市柏原を目指すというふうに申し上げましても、具体的な施策、これはどうしたらいいんだと、今本当に模索中でございます。研究から始めなければいかん。早急にやります。大阪教育大学や関西福祉科学大学とともに、未来教育の研究、そういうものを立ち上げたい。その中で、私は私の思い、そして教育大学の専門家の意見、また関西福祉大学の専門家の意見、そういったいろいろな形の専門的な意見をくみ上げまして、早急に、またできるものから一つずつかかっていきたいというふうに思っております。 陳腐な話でございますが、例えばOECDとかIEA、そういったところの学力調査は、もう目を覆うばかりの惨状でございます。今までは、日本は教育立国だ、日本人は優秀や、日本人は賢いというふうに世界じゅうで思われておりました。ところが、そのデータは、もうここでは申し上げませんが、本当に惨たんたる成績でございます。そういった学力、そういうことを何とか向上、上げられないかというご父兄の要望というものは非常に高こうございます。 私も、選挙を通じまして各ご父兄の皆さんから、教育の問題を何とかしてほしい、教育を何とかしてほしい、学力を何とか上げてほしい、そのように意見を聞かされてまいりましたし、また、教育において一番問題なのは、いわゆる経済格差において教育の機会均等が失われると、これが非常に重要でございます。何を申し上げておるかといいますと、いわゆる高所得者のご子弟は私学へ行ける、私学へ逃げられる。ところが、低所得者の方々はそのようなことはできない。そこにいわゆる教育の機会均等性が失われるのではないかということも、ご指摘を受けました。私は当然だというふうに思っております。そのような形、そのようなことを、何としても柏原市は、教育先進都市であるという前提のもと、その解決のため、その向上のために鋭意努力をいたしていきたいということも考えております。 また、その中の一つでございますが、特区制のことについても述べよ、話をせよという仰せでございますので、一つ二つ申し上げてご了解を得たいと思うのでありますけれども、学校特区というのは、非常に多岐にわたって、特区の申請の内容ということの限定が非常に難しゅうございます。そのことも今、鋭意現場と打ち合わせをいたしまして、例えばどのような形の学校特区を申請すれば今の柏原市に一番適しておるか、柏原市の学校の配置だとか、また学校の生徒数の問題だとか、そういったいろんなところを総合的に勘案いたしましてまず考えていきたいというふうに思っておるわけでございます。 また、一つといたしまして、これは試案でございますが、例えば義務教育の9年間の連続性、小学校6年生、中学校3年生、これを連続してやっていきたい、そういうこともできないだろうか。ひとつ簡単に申し上げましたならば、1年生から4年生ぐらいまでは学力の基礎をやろうやないか、5年生から6年生、これはもう俗に言う思春期の時代に入ります。そういたしますと感受性が非常に強くなってくる。それはそれなりの教育の方法があるのではないか。だから、今言っていますように、小学校5年生、6年生、中学校1年生、そして中学校2年生、3年生というところの、いわゆる思春期の教育における影響と学問・学習における影響ということは避けられない事実だと。それを1年生、2年生、3年生と中学校で1つに固めておるところに、問題の一つがあると思います。そういったところもありますし、それを今言う一貫教育でやれないだろうかと、これも特区でございます。 こういったところを、俗に言う夢のある、将来性のある、期待性の持てる、そういった一つの教育内容というものをつくり上げていきたい。他市に全国的に先駆けて、本当に柏原市は教育先進都市だというような形をつくり上げていきたい。ご協力をまたお願いをいたします。 それから次に、お年寄りの体力低下に対する取り組み、このことにお尋ねをいただいておりますが、これも本当に重要なことでございます。 今回、介護保険の1、2というクラスが廃止されるとか何だかんだという法改正がございまして、いわゆる寝込む前の体力養成ということは非常に大事だというふうに思っております。現在取り組んでおります取り組みといたしましては、シルバーのヘルススポーツ講習会、また高齢者が体力及び身体機能を維持し、一人一人がいつも元気で住みなれた地域で豊かな人生を送られることを目的に実施している事業で、運営につきましては柏原市老人クラブ連合会に委託いたしております。 内容といたしましては、高齢者のニーズや体力に合わせた内容のものになっておりますが、本年18回目を迎え、毎年6月から11月までの間に全8回、講習会を実施いたしておるようでございます。そのうち3回は屋内競技、輪投げ、スカイクロス、ストレッチ体操、いろんなそういったことを合わせまして、老人の体力増進ということをされておるようでございます。 そのほかに、例えば大和川の河川敷を利用いたしましたグラウンドゴルフやチャレンジ・ザ・ウォークなどの競技に汗を流していただいております。昨年度の参加数は、延べ706名であったそうでございます。1回88名というような数字であろうかと思います。その他、柏原市内に7ヵ所ありますゲートボール場を利用することにより、地域でゲートボール大会等も積極的になされておるということも聞き及んでおります。 今後ますます高齢化社会に向けまして、高齢者の方が住みなれた地域で自立して生きがいを持って暮らすことができるように、引き続き本事業の充実に努めさせていただきたいというふうに考えております。 その次に、柏原市民病院の取り組みでございます。議員各位もご承知であろうかと思いますが、本当に自治体病院を取り巻く環境は難しゅうございます。財政状況はもちろんでございますけれども、いわゆる経営状態が予想外に厳しくなるということでございます。その経営状態の中に、要するに財政を節約すれば医療サービスが低下する、そして医療低下を防ぐためにお金を出すと、財政が悪くなる、そういった相反する条件がつきまとうのが病院でございます。 就任3ヵ月になりますが、本当にこの病院の経営ということに苦慮いたしております。質を抑えると一口で言いますれば、これは非常に簡単でございますけれども、この質等も、病院の経営の中におきまして、例えば経費を分母としまして、収入を分子としまして、その分子と分母のバランスを考えていただくのが一番よくわかっていただけると思うんです。例えば経費を節減しようと思いましたら、分母を小さくする。分母といいますのは経費です。分子というのは収入です。だから、経費をバランスよくしようと思いましたら、分母、経費を小さくする。そして分子、収入を大きくする。そうしたら、係数はよくなります。 そういたしますれば、例えば医師を1人確保する。そうしますと、わかりやすいように100の経費が要るとします。そうしたら、医師1人で 収入は幾らになるのか。90になるのか、110になるのかというような考え方でございます。 その中で、まず一つ考えなければいけないことは、そういったところに連動しない、いわゆる経費の節減ということをなおざりにしてはいかんというふうに思いました。それでまず、言いにくうございますが、要するに柏原病院は総長、院長という二階建てで、非常に統制のとりにくい、命令系統がとりにくいというような状態でありましたので、院長を中心とした病院の体制を確立せないかん、これが第一番だというふうに考えまして、総長制度を廃止いたしました。当然、人件費の削減ということにもつながろうかと思います。 また、病院経営をコンサルタント会社に委託をいたしておりました。これを、病院の職員が全員でこの現況を打開して、我々の努力で、我々の工夫でやっていくというお互いの強い意識を持ってもらいました。病院職員の各位の強い意識を持っていただきました。そして、院長先生を中心とした医師にも、また看護部長の堺看護師長の意識も得まして、病院のコンサルタントの業務委託ということも廃止をいたしまして、委託料の削減を図りました。 そしてまた、病院内の清掃業務でありますけれども、これも今まで2社に分けて業務委託をいたしておりました。要するに分離発注をいたしておりました。それを、この際委託料を一本化しまして入札をいたしました。そういたしますと、金額はもう申し上げませんが、大幅な経費が削減できました。 こういったことを中心に、いわゆるせねばならん経費節減は鋭意努力をいたしております。しかし、先ほど申し上げましたように、どうしても必要な経費と、そしてどうしても増収を図らなければならんというところの問題になりますが、これは何といたしましても、市民サービス、医療サービスという点から考えまして、いわゆる医師の確保、これが本当に難しい。要するに、そう簡単には解決できない非常に交錯した条件が重なります。といいますのは、要するに医局というものがあります。それから、その医局の中での人間関係というのもあります。それから、ある大学とある大学の医局の力のバランスもあります。そしてまた、医局から全く影響を受けない集団もあります。そういったいろんなところで交錯しまして、今もう打つべきところは大体みんな手を打ってまいりましたが、全く成果は見ておりません。 それにも増して、今現在内科医の先生を2人、奈良県立医大から過般教授が来られまして、7月に引き揚げると。なぜか。ほかの大学は3月に人事異動だけれども、奈良県立医大は7月に人事異動をいたします。よって、7月に2人引き揚げさせていただきたいと。先生、何とかなりませんか、せめて来年3月まで、他大学の人事異動の折の来年3月までとお願いいたしましても、ちょっと難しゅうございますと。それじゃあ、せめて10月までと。いまだ返答はいただいておりませんが、要するに、ただ単にひたすらにお願いをするという手法しか残っておりません。 と同時に、阪大の医局にも、医学部にも、阪大病院にも、成人病センターにも、警察病院にも、もうお願いできるところはみんな頼んできました。その次に、要するに手段はもう構わんと。医局の問題もあるけれども、広報で柏原市のお医者さんに、柏原市民病院を助けて下さい、医師が不足いたしておりますという広告記事を出しました。それも反応はございません。これでもいろいろ募集をやっております。 また、まだ立ち上げておりませんが、過般、病院の中でドクターを中心とした、いわゆるドクター招聘、ドクター確保のためのプロジェクトチームをつくってくれないかということを病院の事務局長に、院長先生を中心にドクターにお願いするように頼んでくれということを今指示をいたしております。 そういった意味で、とにかく一生懸命何でもかんでも、少し表現は悪うございますけれども、昔鄧小平がいいましたように、「黒い猫でも白い猫でも、ネズミを取ってくれる猫がいい」と。そういう意味で、どんな手段でも、お医者さんが来てくれる手段はないだろうかということで今現在模索いたしておる状態でございますので、ひとつお含みおきを願いたい。 蛇足ではございますけれども、ここで一つだけ申し述べさせていただきたいと思いますことは、このごろ看護師さんの対応が物すごくよくなった、お医者さんの対応も非常によくなった、事務局の対応も今までよりうんと変わってよくなったというお褒めの言葉をたびたびいただくようになってまいりましたということでございまして、これをご報告かたがた、お聞き届けをいただきたいというふうに思います。どうもありがとうございます。 その次に、環境問題の緑地保全という認識でございますが、ご承知のように、本市は地域の6割が山間地帯ということでございます。中央部に大和川が東西に流れておりまして、まことにすばらしい自然環境であるというふうに、他市から来られた方からは、いつもお褒めの言葉をいただいております。この環境のまちづくりは、第3次総合計画にも、東山の整備、また公園・緑地の整備として位置づけられております。 東山の整備推進といたしまして、自然環境の保全や、また地域資源の保全と活用が主な項目でございます。緑地環境の保全や荒廃地についての自然環境の回復、農地の保全と活用、さらに公的施設の整備等々、必要な施策であると考えられております。この基本方針は、本市の発展と自然環境保全の整合性に留意しつつ、保全すべき部分と利活用を図る部分に分けまして、人と自然の共生が図れる保全・整備を進めるというのが本旨であります。 また、公園・緑地の整備につきましても、個性豊かな公園整備や、また緑化推進、緑地の保全、育成に努めております。その基本方針は、いわゆる公園の適正配置、水辺空間の保全・活用、緑のネットワーク化の整備、そしていつも申し上げております市民参加による緑化の推進や緑地の保全・育成であります。 今後につきましても、この基本方針のもと、自然と調和した環境、緑地の保全等々について協議をし、また諸施策を進めてまいりたいというふうに思います。 その次に、自然と農業との調和についてでありますが、市域の6割を占める山間地域は、ご承知のように、その一部が金剛生駒国定公園にも指定されておりまして、殊に堅上地域は市民の憩の場であるとともに、残された貴重な農業空間となっております。こうしたところから、現在本市におきましては、この地域の特性を生かしまして、自然と農業との調和や都市と農村との共生・共存を目的とした「むら活き活き交流事業」を実施いたしております。 この事業の内容といたしましては、特産のブドウやブドウ狩りのPR、健康ウォーキングを兼ねましたふるさとウォーク事業、遊休農地の無償提供や、ボランティアなど住民参加によってコスモスやヒマワリなどを栽培いたし、美しい景観形成をもたらす事業、またジャガイモやタマネギの植えつけ、収穫を体験していただく農業体験事業の3事業があります。これらの3事業につきましても年々参加者もふえておりまして、そしてそれをステップアップしての整備も必要であろうかと考えているところでございます。 さらに、この恵まれた自然環境を一層生かしまして、地域の共存や振興を主たる目的として、所有者の方々の協力や理解のもとに、堅上地域の遊休農地を活用したセラピー農園やレジャー農園、あるいはウォーキングフィールドなどといった諸施策を盛り込みまして、設備の整備構想やそういったものを今現在考えておるところでございます。 庁内にもそういったことを考え実行するプロジェクトチームを結成をいたしまして、そして広く市民の皆さん方の意見を取り入れましてまとめるべく、現在鋭意そのプロジェクトチームがやってくれることであろうというふうに考えております。 またそのほかに、観光ブドウということにおきましても、ブドウの木のオーナー制度。JA大阪中河内や大阪府と協働をいたしまして、ブドウの木オーナー制度といった一例を挙げましたような観光農業に対する施策をこれから考えていきたいというふうに思っております。 と同時に、次に緑地保全の再認識ということになるんですけれども、自然と農業の調和につきましては、先ほども申し上げましたとおりでございます。そういったところの一つの大きな目的と柱をつくって、何とか市民の皆さんにいろんな形で楽しんでいただけるような、そういう施策をぜひぜひ考えていきたいというふうに思っております。 それから、柏原駅西口地区の再開発。1点目の柏原駅西口地区市街化再開発地域におきましては、中心となる再開発ビルに市の機能を一極集中させることについてでございますが、そういう質問でございますが、もとより本市は柏原町と国分町が合併し、誕生したものであります。大和川を挟んで二極構造となって現在に至っております。そのため、両地域におきましては、個性を持ちながら発展しており、これが本市の特徴ともなっております。 そこで、市役所については、両地域の中間の位置とされる現在の安堂町から駅前再開発事業の活性化を進めるという意味で、柏原駅西口地区に市の総合庁舎としての一極集中をさせてはどうかと考えておるところであります。それにより、産業、文化、行政の集積と情報発信の中心として発展することが、町の活性化につながるというふうにも考えております。ひいては、今後の本市の発展に寄与するものであろうというふうにも考えております。 この市の機能の一極集中につきましては、市民の皆さんのご意見を拝聴しながら議論を重ね、そしてある程度の議論のまとまりがつきましたならば、議会や委員会にもお願いした上で結論を出していきたいというふうに考えております。今現在は、私の構想、考え方を市民の皆様や有識者、そしていろんな方の知恵を拝借いたしておるという段階でございますので、今しばし、議会の皆さんにお諮りさせていただくのは時期尚早かというふうにも考えておりますので、ひとつご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。 2点目の特定建築者についてでございますが、ご承知のように西口開発におきましては、特定建築者といたしまして西松建設株式会社と協定書を締結いたしております。この契約協定書の締結は完璧になされております。この契約書を、本市が一方的に変更していくには、違約金を請求されることになります。非常に困難な状態であります。今後、私を初め多くの市民の皆様、また職員も情報を明らかにすることによりまして、果たして今の計画が真の柏原周辺の活性化につながるのかどうかと議論し、議会にもお諮りいたした上で、見直すべきものは見直していきたいと考えております。どうぞご理解のほどをお願い申し上げます。 そして、JR柏原駅の東口でございます。東口の整備におきましては、計画といたしまして、駅東口から文化センター前の交差点までは、都市計画道路柏原駅東線として延長約250メートル、道路幅16メートルで決定しております。また東口には、計画面積が1,800平米の駅前広場が都市計画決定をされております。しかしながら、現在西口地域の開発事業を進める中で、同時に東口側の都市計画事業を進めていくということは、莫大な事業費が必要とされるだけでなく、長期の事業計画となることから、非常に困難と考えております。 そこで、東口周辺の交通対策といたしましては、現在東口付近に放置してある自転車や不法駐車の車両につきまして、今まで以上に指導を強化し、また周辺の商店の方々や柏原警察署とも協力して啓発活動を行っており、安全な歩行者空間とスムーズな流れを確保できるよう、鋭意努力をいたしておるところでございます。さらに、ダイエー前の市道清州上市線においては、路側帯をカラー舗装するなどして歩行者の通行帯であることを強調し、自転車や車両が駐車しにくい環境づくりを進め、東口付近の交通環境を現在より少しでも改善していきたいということであります。 一方、大阪府におきましては、大県本郷線と長瀬川との交差部においてよりスムーズな交通の流れを確保できるように、交差点の改良を現在検討中であります。これは、現在駅の東口を利用している車を大県本郷線完了後、駅西口の駅前広場へスムーズに誘導できるようにするものであります。この結果、東口でUターンする車が減少し、東口付近の混乱が緩和されるものと考えております。 さらに東口付近の交通対策として、釘忠商店付近から北側の大県本郷線への連絡道路を新設し、東口付近の交通の流れをスムーズにする計画案につきましては、現在大阪府の方へ強く要望をいたしておるところでございます。 いずれにいたしましても、新たな連絡道路を設置するには、大きな事業費がかかります。今後の大きな課題であります。よろしくご理解のほどをお願いを申し上げたいと思います。 それから、体育館、公民館を年末年始を除き週7日間開館する予定はないかということでございますが、社会情勢の変化によりまして、仕事中心の生活から余暇を楽しむライフスタイルを求める市民の要望が年々高まっておるということも聞き及んでおりますし、本市の生涯学習施設であります体育館や公民館、図書館、リビエールホール、歴史資料館の開館日や閉館時間を利用しやすいように改善できないかということであります。 体育館の休館日につきましては、毎週月曜日、火曜日と祝日の翌日となっております。なお、開館時間は午前9時から午後9時まで。しかし、今回の市民の皆様の要望にこたえまして、10月から週6日開館とさせていただきます。あわせて、休館日であった祝日の翌日も開館してまいりたいというふうに考えております。 公民館は、現在、分館を含めて休館日は毎週火曜日、週6日開館しております。その開館時間は午前9時から午後9時。ただし、日曜、月曜、祝日は午前9時から午後5時としております。 図書館につきましては、祝日と柏原図書館は毎週月曜日、国分図書館は毎週火曜日が休館日です。開館時間は午前10時から午後6時。ただし、日曜日は午前9時30分から午後5時までといたしております。 リビエールホールは、毎週月曜日と第4火曜日が休館日で、週6日開館しております。開館時間は午前9時から午後10時までとしております。 歴史資料館は、月曜、火曜と祝日が休館日で、開館時間は午前9時から午後4時30分まででございます。歴史資料館も体育館と同様に、ことし中に週6日開館といたしてまいります。 これらの生涯学習施設を、年末年始を除きまして年じゅう開館し、また閉館時間を延長してほしいという市民の皆様の要望はますます大きくなると思っております。今後は、市民の皆さんのニーズを把握するとともに、嘱託職員や再任用の職員の協力を依頼しまして、また職員の配置も研究をいたしまして、管理体制の整備についても研究をいたしまして、工夫いたしまして、ぜひ検討していきたいというふうに考えております。 恩智川多目的遊水地整備の進捗状況につきまして。恩智川多目的遊水地につきましては、ご承知のように、寝屋川流域下水道組合の治水対策の一環として、30年に一度の確率の集中豪雨等水害に対する治水施設として、大阪府で整備を進められておるところであります。 本市は、この遊水地の貴重な都市空間の広大な土地11.4ヘクタールを、災害時の治水機能として活用するだけでなく、平常時に市民のスポーツグラウンドや、また公園として多目的に利用できますよう、平成8年8月に大阪府と協定を締結し、大阪府と柏原市の共同事業としての事業推進に協力しておるところであります。 事業の進捗状況につきましては、大阪府において一部住宅区域を除き用地測量をほぼ終えられ、地権者からの用地の買収を進めておられます。用地買収の状況につきましては、遊水地計画面積から府立八尾翠翔高校グラウンド部分等を除いた買収必要面積約7万5,500平米のうち、3万6,500平米余りが買収済みであります。用地買収の進捗率は49%と聞いております。また、買収済み用地では一部文化財試掘調査にも入られており、このまま進みますと、遊水地工事は、文化財発掘調査後、治水施設の具体的な設計等を経て、平成23年ごろの工事完成とされております。 大阪府の治水施設の整備後活用いたします本市の事業部分、市施設の整備につきましては、都市部における広大な用地であり、交通アクセスも至便でありますことから、多目的スポーツグラウンドや、数少ない平野部における緑地公園としての活用も可能と考えております。計画段階からの住民参画としてワークショップ手法を取り入れるなど、周辺住民の方々やスポーツ愛好家の方々などの市民の意見をいただき、また市議会にもご相談申し上げながら、整備計画と利用、管理方法についても検討を進めてまいりたいと思います。 以上で、ご質問いただきましたすべての件について一通り1回目の答弁とさせていただきます。どうもありがとうございました。 ○鶴田将良議長 以上で一通りの答弁は終わりました。巽議員、再質問はありませんか。 ◆19番(巽繁議員) それでは、再質問をさせていただきます。 市長の答弁は長いように思いますので、何点かに絞って再質問をさせていただきます。 まず、整理番号22、23、これは一括してちょっとお聞きいたしますけれども、人事異動で7月1日から新体制でやるということでございます。3ヵ月目でございまして、行政改革、そして行財政改革推進本部も置いていただいておりますけれども、結果が出てくるのはまだ先だろうと思いますので、これは期待をしております。 そこで、先ほど答弁の中で「行政評価委員」というような言葉が出てまいりました。今現在、代表監査--議会から監査1名が出て監査の方をやっていただいておりますけれども、この行政評価委員は、先ほど病院だけの話で出ておりましたけれども、どの辺まで、これはあくまで検討といいますか勉強中ということでございまして、下水から水道から、あらゆる部署に置いていかれるのか、そういう構想がわかりましたら、ちょっとお願いいたします。 ◎岡本泰明市長 今現在、巽議員のおっしゃいましたとおりでございまして、例えば一つのセクションとして病院と福祉、そういうふうに取り上げたんでございますが、市政全般にわたりまして、例えば上下水道、また現場を持つ、現業を持つそういった部分、行政として投資をした、お金を使った、そのお金を使っただけ行政効果が上がっているかということの精査が必要だろうと。ただ単に道をつくったと。ところが、この道で幾らかかったか。そうしたら、それぐらいお金を投資して、お金を使って、高速道路でよく言われますけれども、イノシシが走っている高速道路だ、ここはタヌキが通っている高速道路だと、北海道の高速道路建設に際してテレビ、新聞等でよく冷やかされておりますが、市政全般にわたってそのような評価をする機関があれば、お互いに市政執行に当たって緊張感が出るのではないか。そして行政効果というものがはっきりしてくるのではないか。そうして、市民の方々に、本当に市役所は真剣に仕事をしているのか、本当に効果が上がっているのかということをどんどん情報を公開しながらやっていくと、もっともっと市は活性化するのではないか、そして公正な行政もできるのではないか、そのように考えまして、これは市役所が仕事をする全分野において考えていきたいというふうに思っております。 ◆19番(巽繁議員) これは大変いいことやと私どもも思いますけれども、この評価委員の選出といいますか、どういうメンバーを選ばれていくのか、その点お伺いいたします。 ◎岡本泰明市長 すみませんが、全くそれは考えてないんです。今からそれをやろうと思っておりまして、極論すれば、このとおりするということやないですけれども、私としては、市民から公募してもいいと思っています。 これは、一つ言い忘れましたが、あくまでも外部評価です。市役所の職員が自分で評価をするんじゃないんです。自分で評価をしますと、要するに自分のことはだれも悪くは言いませんので、だから、これはあくまでも外部の人に評価してもらうということが前提です。それが一つ。 それから、私は基本的に、どこそこの偉い学者先生とか、もっともらしい人はあんまり好きやないんです。だから、本当に市民の人の目線で市役所を見てもらう、庶民感覚で見てもらう、そういうふうな評価をしていただきたい。こんな答申書やと言うてどーんと、読んでもわけわからんような、そういう文書を何ぼもろてもしようがないというふうに思います。だから、市民感覚で、これは10点や、これは3点やと言うて、要するにぽんぽんといけるような、そういうようなことをイメージいたしております。 ◆19番(巽繁議員) 今聞いておりましたら、大変いい発想やと思っております。ぜひとも実現していただきたいなと、このように思います。 続きまして、整理番号26番でございますけれども、防災センターの設置は、午前中の答弁でもよくわかりましたけれども、近々南海大地震が来ると報道関係で発表されております。以前にもこの質問を本会議でさせていただいておりますが、この指令センターを、前市長は市長室に置くとこういうことでございました。この庁舎の耐震の問題はクリアしておりませんので、できるだけ早いこと、どこかにこのセンターを設置していただきたい。 それと、阪神大震災であれだけの大きなことになったわけでございますが、机の上ではいろんなことが言えますけれども、あれだけつぶれて、道路からみんな完全につぶれますと、今3市で消防の方をやっていただいておりますけれども、この市でやはり単車が一番よく動けるということでございます。できましたら、そういう司令室をつくっていただき、単車でいち早く現場に行っていろんな情報をつかめると、こういうようなことも一度考えていっていただきたい。 それとまた、自衛隊を要請いたしますのは、恐らく知事の申請が必要やと思います。市長が直接やってもあかんと思いますので、その連携も十分考えていただきたいなと、このように思っております。 次に、整理番号27番でございます。ここでは、教育先進市、学校教育、特区のこともいろいろ説明を受けましたけれども、1点お伺いいたしますけれども、今現在中国や韓国等において、歴史問題につきましていろんな問題が発生しております。そこで、今、教科書の見直しの時期が来ておりまして、教科書の選択について、これはもう大事なことやと思っておりますけれども、この教科書の選定について、ちょっと市長の考えを伺いたいと思います。 一応聞いておりますのは、教科書は8社ぐらいが出しておると思いますけれども、やはり一番いい教科書を選んでいただきたいなと。この点の考えは、市長、いかがなものでございましょうか。 ◎岡本泰明市長 ご承知のように、教科書の採択者は、市長の権限ではなくて、教育委員会が決めるべきものであります。その教育委員会に提出する資料といたしまして、いろんな形の研究者、そしてまた委員会の職員も、事務方のお手伝いというふうな形でもするんであろうというふうに思いますが、そういった研究会とか選定の前段階でいろんな形の手順を踏んでいただいて、そして各教科書をいろんな形で研究をしていただいて、そしてある程度の指針が出たところで、教育委員会に提出するそうでございます。で、教育委員会が最後にそれを吟味し精査して決定に至るということであるそうでございます。 よって、今現在どこまで選択の作業が進んでおるかということは聞き及んではおりませんけれども、これから着手いたしますということの仄聞はいたしております。まだまだ決定に至りますまで時間がかかるんではないかというふうに考えております。 ◆19番(巽繁議員) 教科書といいますのは基礎的なことで、大事なことでございますので、市長の指導力を期待して、慎重に教科書問題には取り組んでいっていただきたい、このように思います。 続きまして、整理番号28番、お年寄りの体力低下の件でございますけれども、先ほどの答弁では、室内が主、ゲートボールぐらいの答弁でございましたけれども、私どもの会派でもいろいろ考えておりますけれども、勉強させていただいておりますけれども、一応65歳ぐらいになりますと、することがない。市長はいろいろ職もあって忙しいでしょうけれども、大体行くところがない、することがない。家でごろごろしておられます。65歳といったら、まだまだ高齢者には入らんとは思いますけれども、今現在、ファミリー農園というのをあちこちで農協の管轄でやっていただいておりますけれども、寝たきりにならないように、65歳ぐらいから上の人に、もっといろんな夢あり楽しみのある場所を市で提供していただきたい。 といいますのは、ファミリー農園を今やっておりますけれども、小さいんですね、あの貸していただくのは。そうしますと、あれも抽せんでなかなか当たらん、こういうことも聞いておりますので、できましたら大きい農園、休耕地をお借りして市の方で段取りして、そこで野菜なり、そしてまた花なりをいろいろつくっていただいて、そこで農作業をやっていただきますと、また体の方の調子もよくまりますし、また楽しみもできます。そして、それを今度はリビエールホールの前で朝市でもやって売っていただければ、ちょっと小遣いも入ってくる。こういうようなことも会派でいろいろ話をしておったわけでございますけれども、そういうことについて市長の考え、取り組んでいただけるのかどうか、お伺いいたします。 ◎岡本泰明市長 その件につきまして、今、巽議員からお話がございましたその同じような構想といいますか、こういうところでこういう物の言い方をすると、私は議会になれておりませんので、ちょっとご注意を受けるかもしれませんけれども、お許しを願いたい。と申しますのは、過般、公明党の議員の方々ともプライベートでいろんな話をいたしておりました。そのときに、堅木議員初め公明党の議員団の皆さんから一つの構想をいただきました。これはまた公明党の方の代表質問等で出てくるであろうというふうに私は思っておったんですけれども、たまたま巽議員がそのようなお尋ねでございますので、私も同じように、もうちまちましたことでなしに、と同時に、要するに今、寝たきりにならないように、65歳になったら暇やと--65歳でございまして、いろんな考え方がありますけれども、そこに例えば福祉関係の、社会的弱者の身体障害者とか知的障害者とか精神障害者、そういった方々の、どう表現したらいいのかわかりませんけれども、生涯ワークといいますのか、生涯かかって一生懸命できるそういう場所を提供できたらなということも考えております。 それで、場所はどこやと言われましても、今ここやとははっきり言えませんけれども、大体の目星をつけて、先ほどもちらっとお答えの中で申し上げましたように、それに対するプロジェクトチームは組み上げております。それで昨日も、具体的に場所等の話にも入りまして、案をとにかく練り上げてほしいということをプロジェクトチームにお願いをいたしました。そこまでの話で、私は大体大ざっぱな話はわかるんですけれども、方向性だけは、それはいいことや、やろうということで、今前向きに考えております。 ◆19番(巽繁議員) 30、31番でもう少し大きな質問をしたいと思います。 その前に29番でございます。柏原病院についてでございますけれども、市長も3ヵ月こうして経過するわけでございますけれども、担当の報告も聞いておりましたら、本当によくやっていただいているようでございます。 ハード面はこうして7月で駐車場も全部できあがると聞いておりますし、ただ、先ほど答弁の中にも、ソフト面でございますけれども、もう医者の確保がどうにもならん、こういうような答弁でございます。 私ども、こうして議員をしておりますと、今まで柏原病院につきましては苦情しか聞いておりません。たいがい頼りない病院やなということでおしかりばっかり受けておるわけでございますけれども、このごろたまに、先ほど市長もちょっと褒めておられましたけれども、私どものところまで、対応、そして駐車場の係まで物すごく親切になったなと、こういうことが入ってくるようになってきております。 ただ、まだ待ち時間が長いとか、いろんな問題がまだ苦情で出ております。そこらをもうちょっときちっとしていただきまして、あとは、市長は阪大を出ておられますので、阪大の医局へ行って、その口でがんがん言って医者を何とか確保していただきたいなと、これだけ要望しておきます。 次に、整理番号30、31を一括して再質問させていただきますけれども、エコパークも兼ねて、そして峠の地すべりのところ、そして国分の採石場の跡地、これも四、五百戸の住宅が建つとかいろいろなっておりましたけれども、ここらで少し、環境都市ということで、そして山と川の自然の調和した安らぎのある町ということでございまして、先ほど老人の体力低下のことで言いましたけれども、もう一つ考えておりますのは、畑地区に上徳谷というところがございます。これを見ておりますと、農地がほとんど使われておりませんし、田んぼもあり畑もあろうかと思いますけれども、これを何とか市の方から話をしていただきまして、あの一帯を年じゅう人が来るような方向で何か考えていただけないかなと。 私どもが少し思っておりますのは、田んぼもつくっていただき、これはまた小学生が田植えなり、いろいろまた教育の方にも使えますし、また今、奈良県の方におきましても、針のインターから少し折れまして165号へ出ますと、滝谷菖蒲園でございますかな、そして柳生菖蒲園、そんな小さいところでございますが、これが時期になりますと物すごい人が寄ってくる。そうしますと、上徳谷のあの近辺に農地を持っておられる方、また山を持っておられる方、ここに話をしていただきまして、買い上げよと言われれば役所で買ってもらってもいいと思いますし、また貸してあげると言われれば借りて、あの一帯を全部整備していただきましたら相当な面積になろうかと思います。 それで、畑、田んぼはいろいろつくっていただき、斜面も利用したしまして桜から梅もどんどん植えていただきましたら結構かと思いますし、梅は実がなりましたらまた売ってもいただけますし、奈良県の五月橋というところにダムがありまして、あの斜面に、多分町で植えていると思いますけれども、相当な梅を植えております。これも梅を植えるだけで、手入れも要ろうかと思いますけれども、相当人が来てくれます。 今、柏原というのはほとんど人が来てくれませんし、そういう面で、この東山は宝の山でございますので、その辺から手をつけていただき、人の集まる場所、こういうものにしていただきたいなと。市政運営方針は市長4年間の市政運営方針でございまして、何とかそれぐらいの大きな目で見ていただきたい。 先ほど少し言いました堅上駅からあの辺を全部何とか区画整理していただきまして、採石場がありますが、あそこらも何とか、以前に議会にも図面まで出てまいりましたが、四、五百戸の住居地域になっております。これを見越して東小学校が建っておりますけれども、今、東小学校は、聞いている話では1年から6年まで1クラスずつしかない。何とかこれを、採石場も聞いておりますと、あと1年ぐらいで石がとれる採石はもう終わると、こういうことでございまして、あの場所が5万坪ほどあります。大阪府の方の管轄で5万坪、奈良県で6万坪と聞いておりますが、何とかこの5万坪を、行政も協力して、もう一回住宅にいけるのかどうか話をしていただきたいなと。そうしますと東小学校がまた生きてまいります。いろいろ聞いておりましたら、福祉施設になるのと違うかといううわさも出てまいっておりますので、その点を何とか取り組んでいただきたいなと、このように思います。 それから、あそこに開発をかけようと思うと、行政としても、今弁天橋というのがかかっておりますけれども、あれではとてもやないが駅の方へ行けませんので、1本大きな橋をかけて、堅上駅を利用していただきたい。そうしますと、あの辺から道を抜きますと、今度は山間部の方へ大きな道、20メートルぐらいの道を抜いていただいたらいいと思いますけれども、それを抜いていただきますと、先ほど言いました上徳谷が生きてまいりまして人、人でであふれるんじゃないかなと。そうしますと、調整区域等々ございましょうけれども、道さえ抜いていただいけば、勝手に人が集まってくると。 そこで、もう一つ大きいことを言いますと、ある程度これは開発になりますけれども、高級分譲住宅街をつくっていただいたら、柏原市も今財政で難儀しております、入りの方も考えていかなければいけませんし、今の山間部でございましたら固定資産税もほとんど入りませんし、それを何とか乱開発にならんように、きれいに高級分譲地といいますのか--にしていただいたら、固定資産税も入るし、住民税も入ってくることだろうと思いますので、そういう東山、宝の山全体のことを取り組んでいただきたい。 といいますのは、今、畑地区におきましては、畑地区から大阪駅まで1時間足らずで行けるような状況のところが、今現在ぼつぼつ過疎地という言葉が出てきております。これだけの条件のいい場所で過疎地というような言葉はまだまだ早うございまして、何とか市長の発想でこの東山、宝の山を生かしていただきたい、こういうような話を会派でもいろいろしておるわけでございますけれども、少しその点の、大きな話でございますが、市長の考えをお伺いいたします。 ◎岡本泰明市長 本当に夢のある話で、こんな話は、これも議会で言うのはどうかと思いますが、酒を飲みながらわいわい話をしたら非常に楽しい話やと。これはもう夢があって、ぜひやらないかんと。 今もおっしゃっておられました上徳谷、これねえ、本当に人間の話というのは偶然といいますのか、先ほど申しましたように、公明党の堅木議員を初め皆さんと話をしているときにも、そういう話がたまたま出ておりまして、それはよろしおまんな、公明党やからと遠慮せんといとくなはれや、ぜひどんどん言うとくなはれというようなことを僕も言うて、話をしてましたんです。 ぜひそういうところを、もう話だけやなしに、一個一個実現していこうと。そこでまだ忘れてはることは、峠の地すべりの跡、あそこももう僕はねらっております。あそこの跡地活用ということをぜひ何とか市の主導でいいものをつくりあげていかなければいかんというふうに思っておりますし、その地域と、それからいわゆる森組の跡地と、そこから山へ抜く上徳谷と。これ、金があったらあしたからでもやりたいんですけれども、こういう時代でございますので、とにかく夢のある話で、一歩一歩少しでもできるように、これはやっていこうと。 何を言いましても、今議員がおっしゃっておった畑の過疎地、これを何とか食いとめなければいかんというふうに私も思ってます。それで、何かいいアイデアはないか。このままやったら、要するに若い人は帰ってきてくれへんわけです。だから、帰ってきてくれるように、何とか生活の活性化と。その活性化て何やねんと、その何やねんというところで行き詰まってしまうわけです。 活性化せなあかんとか、これをやらなあかんねんということはよくわかります。ところが、どこから手をつけたらいいねん、それは何やねんということが非常に難しゅうございますので、それは皆さん方議員各位の知恵もかしていただきまして、私の気持ちとしましては、ここから線を引いてこっち側で考えよ、ここから先を考えよ、それで我々がまた批判したるがなと、そういうようなことやなしに、要するに一緒になって考えてくれしまへんかと。議会もそういうプロジェクトチームを立ち上げたんやったら、おれかてそのメンバーになったるわというような形で、お忙しいでしょうけれども、そこはひとつこういうプロジェクトは、もう理事者だけ、市側だけでやるということでなしに、議会も一本になって、一体となって、力を合わせてやっていただいたら、非常に僕は幸いかなというふうに思います。 ◆19番(巽繁議員) 今、前向きな本当にいい答弁をいただきました。 峠の方はちょっと抜かしましたけれども、あそこは以前からフラワーパークという計画がございます。私どもも、フラワーパークをあそこにつくっていただいても、桜も植えてはいただいておりますが、あれだけでは人が集まらんと思います。桜の時期に多少、まああと少しということになってまいります。 前にも質問もさせていただきましたが、あそこで、25号線もちょっと狭いと思いますが、採石場跡、そして峠の跡地の利用、それからエコパーク、そういうものをひっくるめまして大きな目で考えていただきまして、あそこに今、2本ほど建設省の橋がかかっておりますが、あれは仮の橋でございまして、本格的な橋をつけていただき、それからまた王寺側の方へ抜けていただくというような橋を2本かけていただきましたら、あそこにごっつい道の駅ができるんやないかなと、このように思います。 それをつくっていただきましたら、地場産業、ブドウから、ワインから、柏原の地場産業の商品をあそこへ持っていって売れると思います。そして食堂もつくっていただき、春にはそうしてフラワーパークあり、桜ありとなりましたら、観光バスが勝手に寄ってくるんじゃないかなと、それぐらいのことを考えていって、その中へ、今市長が答弁していただきましたことでプロジェクトチームを組んでいただいて、議会の方も東山特別委員会でもつくっていただいて、大きな目で見ていただきたいなと、このように思っております。その点はどんどん進めていただきたいなと、このように思います。 それからもう一点、この東山についてお伺いいたしますけれども、吉野はソメイヨシノの千本桜で有名でございますけれども、この柏原は、カシワラと言うと、よく奈良県の橿原と間違われまして、タクシーで大阪府の八尾の向こうやと言わんと、奈良県へ行ってしまうような柏原でございまして、何とかひとつ全国的に--全国的やなくても、大阪だけでも柏原という名前を売っていただきたい。 それはどないしたらいいかといいますと、生駒山がありますけれども、今、桜、ソメイヨシノをちょっと植えていただいております。あんまり目立っておりません。今の状況でも、相当ハイキングで人、人で山へ入っておられます。この西斜面を何とか、ソメイヨシノといったらまねするわけでございまして、ボタンザクラ、八重桜を1,000本ほど植えていただきたいなと。そうしますと、JR、近鉄の電車からでも見える。これだけでも、人がおりて集まってくるだろう。そうしますと、JRでおりていただいたら、オガタ商店街も人が歩いて、いろいろ飲み物とかそういうもので商店街の方まで活性化していくんではないか、このように思いますので、たまたま桜の会の会長が谷畑代議士やと思いますけれども、市の担当の方から無理を言って、八重桜でございますけれども、桜の苗を何とか確保していただいて、それで小学校の生徒を交えて植樹をしてもらったらいいのと違うかなと、このように思っておりますけれども、取り組んでいただけますでしょうか。市長の考えをお伺いいたします。 ◎岡本泰明市長 なかなかいい話ばっかりしていただいて僕もびっくりしておるんですけれども、これはやります。これはいいアイデアです。それに、桜の苗木みたいなものは安いものです。あれは1本800 円ぐらいで売っていると思います、あのコーナンへ行けば。谷畑代議士の話もありますけれども、これも言うたらプロジェクトチームといいますのか、何だかんだ言いましても、人の土地に勝手に植えるわけにいきませんのでね。 それで、今、割合緑がある緑があると皆さんおっしゃいますけれども、冬によく見てもらったら、あんまり緑はないんです。ブドウ畑が枯れたら真っ茶色やし、シノブの山が物すごいんです、あの小さな竹ね。あれは昔ブドウ畑であったものが、そのブドウ畑をやめられた後で、木が生えずに竹が生えておる、こういう状態が今の山の状態なんです。それを刈り取るということは物すごい労力なんです、シノブの山をね。そういうことも含めて、今おっしゃってます西斜面の桜をぜひ考えてやるようにしたいというふうに思います。 それと、先ほどおっしゃっていた例の峠の地すべりのあそこも、本当に知恵の使いどころ、頭の使いどころやというふうに思っております。こういったものこそ、こういったプロジェクトこそ、要するに議会と理事者と市が一体となって、一丸となってせんことには、なかなか難しいんです。それで、みんなの力で、みんなの知恵で、例えばわかりやすく言えば、人間のつながりとかコネとか、それは議員の方々の方がよっぽどそういうような形のものは広うございますし、そういったような全体的にいろんなことを、要するに議会も理事者も一緒になってプロジェクトを進めていきたい。 これはもうぜひできることをやってみたいということと、「隗より始めよ」という言葉がありますように、まずできることからやりまひょいなと。できないこと、夢みたいなこと、夢は夢で、そこへ一歩ずつ近づけていったらよろしいがな。しかし、目の前のいろんなことを、だれそれさんのラジオでよく言うてはりますけれども、「小さなことからこつこつと」とだれかがよく言うてはりましたけれども、そういうようにできることから手をつけていきたい。 そういう意味で、役所の職員の中でプロジェクトチームを立ち上げまして、今一生懸命そういうことをやっております。ぜひそこへ、何も何やら山間開発特別何とかかんとか委員会というようなかたいものやなしに、気軽に、どないや、これ、どない考えてるねん、おれはこない思てるねんけど、一回ちょっとどうやというような形で、いわゆる委員会をやりましたら、理事者はここに座って、議員の先生方はそっちやと、そこでどうなってるねん、こうなってるねんと、そういう話に終始しますから、そうでなしに、そういう垣根を取り払って、こういうことをするのはお互いに力を合わせて、知恵を出し合ってやってもらったらありがたいなと。 こっちはいつでも門戸を開いてますから、理事者の方は、役所の方はいつも胸を開いて、どうぞ来てくださいと言って門戸を開いてますから、どうぞお力添えをお願いいたしたいということと、話だけやなしにほんまにやりまひょと、せんことには意味ないでと、こういう気持ちでおります。 ◆19番(巽繁議員) 本当に前向きな答弁をいただきまして、今まで私もこうして議員を16年させていただいておりますが、こんな答弁をもらったのは初めてでございまして、先を楽しみにしております。 続きまして、整理番号33番、JR柏原駅の西口地区、そして東口の件でございますけれども、この市政運営方針の中でも、市長は、柏原の駅前再開発ビルに庁舎を何とか移したいと、こういうことでございますけれども、私どもの会派といたしましても、いろいろ以前からこれには取り組んでまいってきております。 一応この駅前再開発につきましては、西側のビルにつきましては反対もいたしておりません。といいますのは、今までこの話がない前は、あの近辺の商店街は死んでいるような状況でございまして、何とかそういう整備をしていただければ、大県本郷線、25号線もやっていただきまして、また上市今町線もきれいに整備していただきまして、そして駅前再開発、こういうことになってまいりますので、反対はしておりません。しかし、あの上に、図書館を4階、5階に300、300で600坪、そしてその上が公民館で300坪を切れていましたか、こういうものがありまして、これには反対をしておりまして、一部反対みたいにしておったわけでございますけれども、今の市長の考えは、何とかもうマンションもやめて、全部庁舎にしたいと、こういうような水面下でのお話やと先ほどもありましたけれども、これを今、西松建設と話し合いをしておられるわけですが、本当に何とかそこまで庁舎にいけるのか、変更できるのかどうか、まずお伺いいたします。 ◎岡本泰明市長 一言で申し上げまして、違約金を払ったらできます。 しかし、私は今どのような考えでおるかと言いますれば、例えば、午前中の藤森議員の答弁に対しましては、市がこれから出すお金は30億円というふうに申し上げました。これは、あの開発の1.1ヘクタールの中での要るお金が要するに30億円。そのほかにいろんな形の資金需要が出てまいりますので、恐らく50億円はかかるであろうというふうに瀬踏みをいたしております。 一つの論点は、30億でもいい、50億でもいい、それから今まで使ったお金を入れて100億になんなんとするお金をあの駅前につぎ込んで、それの先ほど言いました行政評価ということを考えますと、要するに駅前に93戸のマンションが建って、公民館をつくって、図書館をつくって、駐車場をつくって、りそな銀行が来て、それからサンプラザが来る、それで本当に駅前再開発が活性化するのか。一つ、私は人が集まる蓋然性、必然性がないと思う。集まるという、何のために集まるのか、目的がない。 毎日お祭りをして、そしたらお祭りを見に来る人がおる。マンションの住人、93戸の人が毎日10人お客さんを呼んでくれるか。恐らく呼べないというのが事実であろう。図書館で何人、人を呼べるか、公民館で何人、人を呼べるか。そういう人を呼べるという蓋然性、自然に人が来てくれるという必然性、それがないんです。 だから、私は、ああいうところの場所は強制的に無理に人を集めなければいかんと。そうでないと人は集まってこないというのが、私の基本的な考え方です。よって、マンションではだめなんだと。 ましていわんや、3階部分から連絡橋が駅までつながります。マンションの方が朝起きた--駅前でマンションを買う人は、要するに共稼ぎの夫婦、もしくは大阪市内に勤めに行かれるというのが定番、常識です。80%以上の人は大阪へ通勤に行かれます。連絡橋を通って、そして駅から電車に乗って大阪へ行かれて、一日疲れて帰ってこられて、連絡橋を通って部屋に帰られる。何人の人が一日の間に柏原の地面を踏んでくれるのか非常に疑問やと。 大阪府の担当部長は、土曜、日曜日に歩いてくれますやないかいな、にぎわいますでと、そない言われました。あほぬかせ、あんた柏原で何年住んでるねん、僕は65年住んでるねん、土曜、日曜に柏原の地面を歩いてくれたって、どれだけの経済効果があるんやと、パシンと言い返してやりました。そしたら、そうですかと言うた。 しかし、私は基本的にそういうような考え方を持っておりますので、そのことを解決するために、「市役所機能」というのは非常に言葉がハードでとげがありますから、私は「コミュニティセンター」「コミュニティ地域」、そういう考え方をしています。だから、市役所機能もそこへ持っていって、そして各種団体、外郭団体などいろんな形で、ハローワークも来てもらう、それから保健所も来てもらう、もしでき得ればJCもライオンズもロータリーも、それから老人会も婦人会も、あるところには、例えば医師会の先生方にお願いをしてお医者さんばっかりの棟もつくって、そういうように総合的にあそこへいろんなものを集約する。そしたら、無理に人間をそこへ引っ張ってくるわけです。 今、例えば何々団体、何々会の会議をしようとすると、大抵はフローラルセンターか、リビエールホールか、それともK.Ⅰ.ホールか、文化会館か、その辺で会議があります。サンヒルか--サンヒルは特別です。その会議の多いこと、本当に多いです。僕自身がふらふらになるぐらい多いです。 そしたら、その人たちが、例えば会議が7時から始まって8時半に終わったと。K.Ⅰ.ホールで終わりましたら、そのまま家に帰らなしようがない。もし駅前でそういう会議をやったなら、きょうの岡本市長のあいさつはむちゃくちゃやったなという文句の言う二次会をやりましょかと言って、喫茶店でお茶を飲んでくれるかもわからん。ケーキを食べてくれるかもわからん。そして、7時の会議に出るために、小腹を満たすためにうどんを食ってくれるかもわからん。そういうように波及的ないろんな効果が出てくる。その会議のできる、会議をしてもらうそこへ強制的に引っ張ってくるわけです。そしたら、駅前という人の集まる空間ができるわけです。 柏原という町は、強制的に人を集めてこないと、絶対に集まりません、この町は。なぜか。先ほど言いましたように、国分と柏原の二極化で人が分散している。そして、皆さんもよくご承知のように、堅下地域と堅上地域と国分地域と柏原地域と、それぞれ皆がある程度独立したような地域です。 それで、1ヵ所に人が集まってもらうためには、強制的に市役所機能を置いて、印鑑証明はもちろん、いろんな形のサービスはやりますけれども、市役所で用事を済まさなければいかんと、そういうような形で人を引っ張ってくる。そして、職員も常時四、五百人おる。その職員が昼飯なり、晩飯なりで帰るときに、うちの市長は嫌らしいやっちゃ、文句を言う会をつくろかと言って赤ちょうちんで一杯飲んでくれれば、そこの赤ちょうちん屋もはやる。そういうような発想で、ぜひこれをやりたいと思っております。 しかし、先ほどの質問の内容の中で本当に難しい、もう契約という範疇では、判こをがんじがらめについておりまして、朝の答弁でも言いましたように、駐車場とかそういうものは一切廃止できません。で、今言うてますように、連絡橋もそんな連絡橋やったらとめたらいいやないかという話やけれども、そんなことはもうみんな考えました。みんな考えました。せめて10億円浮かしたい。5億9,000万円の駐車場をやめて4億円の連絡橋をやめたら10億円浮く、その工事を外してもらわれへんかということも考えました。 しかし、契約書の中にみんなばあんと判こをついてあるし、ましていわんや、あのマンションの値段は坪95万円、1階のサンプラザは坪105万円、4階、5階、6階の市が坪180万円、その算定基準のいわゆる基礎があの橋なんです。橋があるから、りそな銀行が高いねんと。これは「土地依存度」というほかの言葉を使っています。この土地依存度の計算をするのに、そんなものは見てもわかれしません。偉い先生方がこれぐらい(厚さを手で示す)の本を書いてますから。そんな偉い先生のことを聞かんでも、値段はわかってますねんから。それは何かというと、今言うてますように、要するに橋を取ってしまったら、あのビル2つの全体の価格構成ががたがたに積み木崩しで、積み木を1本抜くようなものです。 それで、駐車場は、とまるかとまれへんかわかれへん。満杯になるかわかれへん。6億円も出して駐車場つくるんやったらもっといい方法はないかと考えましたけれども、あれもつぶされへん。なぜかというたら、あのビルの全体の計画の中に許可条件として書き入れてあるわけです、許可条件として。そやから、外すことはできん。やめたら、要するにあの全体の許可を取り消す。そしたら罰金を払わないかん。補助金、それから助成金、それから起債、そういうものを一遍にばっと返さなければいかん。だから、今、どういう形でも、がんじがらめでどないもできない、それが状態です。 ただ、私は市長として何を考えているか。このままやっていくのは、私がいつも言う話ですが、このままほっておくと、私は楽です、物すごく。何もせんかて、ここに座ってこないしとったら、皆さんから質問を受けることもないし、市民の人に説明しに行く必要もないし、家に帰ってゆっくりできます。そやけども、先ほど言いましたように18年、19年、20年、30億円を払わなければいかん。市がいわゆる赤字再建団体に陥る金が28億円やと。その30億円がどれぐらい痛いか。 この前のときにも報告させてもらったと思うんですけれども、要するに16年度の決算は、261億円の歳入があって、260億何がしの支出がありました。1,400万円ほど黒字が出ましたと。16年度はそのような決算をしましたよと。しかしながら、本当は、要するに7億何がしの基金を取り崩して充当してますと。それから、本来なら3月31日までに工事をせなあかんやつを1日延ばして4月1日にしました、それで2億何がしかの金は、これはマジックですと。それから私が3月11日に就任してきまして、執行残を残せ、取り切りにしたらあかんと言うて指令を出して、1億か2億ぐらいその金が残りました。その金をみんな充当して、1,400万円の黒字にしました。 それは何のためにそんな数字のマジックを使って黒字にしたか。赤字再建団体に落ちるのが怖いからです。落とすのが怖いからです。16年度で10億の赤字を出したら、17年度は18億しか余りがない。だから、黒にした。そしたら、17年度は28億円の枠がある。そしてその枠が、ことしは17年度の赤字でまた減ってくる。そしたら、18年度、19年度、20年度はその30億円を出す金が赤字再建団体に結びつくと。その危険性が物すごく高いから、慎重にしたいと思っているんです。 と同時に、私の市長の在任中にあの駅前ができ上がります。そしたら、私は、もう恥ずかしいて柏原の町をよう歩かんというぐらいの気持ちでおります。なぜか。絶対に30年、50年たったら、もう廃墟になります。人は集まってこない。1階のスーパーは、必ずパチンコ屋になります。スーパーはつぶれる、1階のサンプラザは。おれはそう思う。パチンコ屋になる。市のごっつい費用をかけてパチンコ屋にしとってどないなるねんと。僕は恥ずかしいて、市長をようやってまへんわ。 だから、今、その思いで、何とかしていい方法がないかと。これは議会の皆さんにも何もご相談をしてない。してないのはどういうことか。まだするに至らん。議長にも申し上げた。その機に至ったら相談申し上げます、駅前整備特別委員会もお願いしたいと思っていると。しかし、議長と相談の上で、その機に至らず、どないもしょうないねんと。 そやけども、今、どれぐらいの違約金を払ったらいいかということと、これからの事業継続--今のままのですよ--という相反する条件と、払ってでもこれの方がいいかという3つのバランスの判断が要るわけです。この判断は、要するに私も判断する。そして、市民の皆さんも判断してください。そして、議員の皆さんも判断をしていただく。その上で、私の市長としての、執行権者としての--議会は議決権、市長は執行権、車輪の両輪であり、その片輪の執行権で執行させてもらえるかどうかということをお諮りするのが、要するに議会です。 そういう意味で、私は何も議会の皆さんを軽視してるわけでも何でもない。ただ、要するにその時期に至っていない。今、要するに案を模索中であるということをお含み願いたいというふうに思います。 ◆19番(巽繁議員) 今、先の先まで、百年の大計といいますか、いろいろ答弁していただきましたが、この駅前再開発というのをもっと質問したかったんですが、もう残り時間も少なくなってまいりまして、東口の方も少し聞きたいので、ただもう一点だけ、今まで特定建築者の西松建設との協定書というのはよく聞いておりますが、これ、議会はまだだれも見ておりません。で、市長は公開、開示するということでございますので、この協定書を議会の方に提出していただけますでしょうか。 ◎岡本泰明市長 喜んで提出します。ただし、こんなん(10cmぐらいの厚さを手で示す)でっせ。で、読んでも、そう簡単にわからしません。私はそれを理解するのに大体2ヵ月かかりました、2ヵ月。それで、あの広報の6月号の裏に図解をしました。あの図解をするのに、一生懸命読んで、何ぼやっても読んでもわからん。そしてやっと2ヵ月ぐらいたって、夜中の3時にはたと気がついて、あれを書きましたんや。原稿の締め切りの前の日。しかし、出します。要望があれば、いつでも出します。 しかし、こんなん(手で示す)ですけれども、肝心なところだけサミングアップして、要するに要約して出すようにします。いつまでに出したらよろしいか。 ◆19番(巽繁議員) それにつきましては、また幹事長会でも相談していただきまして、会派に1つでも出していただきたいなと、このように思っております。 それでは次に、東出口の方でございますけれども、これは相当な反対もありまして3,500名の署名の陳情が、議会も市長のところにも両方出ておりますけれども、実質この自由通路、橋上駅舎は私どもも反対はしておりません。これは待ち望んだものでございます。ただ、あの前の出口が16メートルのところが8メートルになる。これをじっと見ていますと、今でも大概送り迎えが多うございまして、どこかスポーツクラブのマイクロバスも入っております。これが、この間、商店街の人があの前に黄色の線を引いておいででしたけれども、あれを見ますと、あそこまで建物が道路に出てきますと、恐らくあそこで車の回転ができなくなります。 先ほど、釘忠付近から東西線の方に抜いたらいいというような話でございますが、この東西線もいつになることやらわかりませんし、まずあの危険性を何とかしていかなければいかん、こういうふうに思うわけでございます。 朝の質問の中にも、前の銀行を買収してもろたらどうやと、こういうことでございますけれども、これもなかなか難しい問題と違うかな。それはもうそれにこしたことはないんでございますけれども、ただ、いろいろ商店街の皆様方と話をしておりますと、都市計画決定を打っておりますので、何とかそれを進めてくれというような声も出てきております。 私どもも会派でもいろいろ勉強しましたけれども、あそこに居酒屋がありまして、あれを何とか買い上げて出る分を少なくしてくれと、こういうことも言っておりましたけれども、それは取り上げられられませんでしたので、あのまま強行して、駅舎が今工事に入っております。 それで、遅いかもわかりませんけれども、居酒屋が協力してやろうということでございますので、金額のこともあろうかと思いますけれども、まだかかったところでございますので、何とかあの駅舎の出口をちょっと南の方へ引っ込めていただけんやろかと、こういうふうに思っております。 設計変更、いろんな問題もありますけれども、一部変更でちょっと通路をつけていただいたら、居酒屋は四十五、六坪ありますので、そっちに振っていただいたら、十分あそこは広くなると思います。 どこの市へいきましても、駅前が狭くなるというのはないんでございまして、駅前というのは必ず広くしていくというのが常識やと思います。これが半分になるような建物は、私どもの会派も相当反対してきましたけれども、もう工事に入っておるような状況でございます。 そして、あの角に喫茶店がございます。喫茶店の方も主人と話をしておりましたら、市の方へ協力をしてもいいよと。次にすし屋があります。すし屋も協力してもいいよと、こういう話も聞いております。そして、あそこにパチンコ屋さんがあります。パチンコ屋さんの方も何とか協力してもいいよと、こういう話も出てきておりますので、できましたらPFIでも使って、あの一角を早急に、都市計画決定いたしておる分、何とか取り組んでいただきたいなと、このように思っております。 また、前のパチンコ屋さん国際センターでございますが、今閉まっております。これも何とか市の方で買い上げていただきまして、あの辺を整備していただきたいな、このような会派の考えでございます。これにつきまして、市長、一言、もう時間がありませんけれども、よろしくお願いいたします。 ◎岡本泰明市長 私も、橋上駅は本当に一日も早くでき上がってほしいというふうに思っております。しかしながら、今巽議員がおっしゃいましたいろんな方策がございます。 これも、僕は河内の人間で表現が悪いんで、おしかりを受けるかもわかりませんが、「◯◯ちゃった婚」てあるでしょう、それで理解してください。それみたいなもので、橋上駅は決まったがなと。そやから決まってしもて、これはどないもでけへん、そやから前をこういうふうにいろんなことをやってくれと。その金をだれが出すねんと。これは市民ですよ。何でそんなあほな計画をしたんや、だれが見てもわかるがなというおしかりを、市民の皆さんがやってはるわけや。3,500人の人がやってはるわけや。僕も非常に責められてます。 それで、黄色い線を引いたと聞きましたら、すぐに見に行きました。私も同じようにびっくりしました。それまで、ここにありますこの図面を見ておりましたら--そんなんで、とにかく、要するに駅のやる… ○鶴田将良議長 市長、時間がまいりましたので、まとめてください。 ◎岡本泰明市長 そしたら一言、JRは余りにも涼しすぎる。それだけ。 ◆19番(巽繁議員) 時間がまいりましたので、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○鶴田将良議長 以上で自由民主党改新会代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。 △休憩 午後3時12分 △再開 午後3時40分 ○鶴田将良議長 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。 この際お諮りします。議事の都合により、本日の会議時間を日本共産党代表者の質問が終了するまで延長したいと思いますが、これにご異議ありませんか。   〔「異議なし」の声起こる〕 ○鶴田将良議長 ご異議なしと認めます。よって本日の会議時間は延長することに決しました。 それでは、日本共産党を代表して入倉英男議員、登壇願います。   〔18番 入倉英男議員 登壇〕(拍手) ◆18番(入倉英男議員) 18番議員の入倉英男でございます。私は、日本共産党の柏原市会議員団を代表して、市政運営方針に対して質問します。 柏原市では、32年ぶりに市長がかわりました。市長が住民の利益を第一に市政を行うのか、それとも国の悪政をそのまま押しつけるのか、市民の中ではその姿勢が問われています。本定例会は、私ども議員にとりましては任期最後の議会になりますが、住民の切実な暮らし、命、安全にかかわる要求をかなえるために最後まで奮闘することを表明いたしまして、質問を行います。 整理番号37番、地方自治体の長の地位と役割についてどのようにお考えになっておられるのか、お聞きをします。 整理番号38番、財政改革の基本は、市民負担ではなく、産業施策の充実など安定した財源確保に力点を置くべきだと考えますが、市長の見解をお聞きします。 整理番号39番、JR柏原駅西口地区市街地再開発事業を中止して、地域活性化に取り組む考えはないか、お聞きします。 整理番号40番、市立柏原病院、運営のあり方と、今後どんな病院を目指していくのか、お聞きをします。 ○鶴田将良議長 日本共産党代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。   〔岡本泰明 市長 登壇〕 ◎岡本泰明市長 日本共産党の入倉議員の質問に対してお答えをいたしたいというふうに存じております。 冒頭に入倉議員がおっしゃいましたように、国の悪政に屈して市政を運営するのか、市民の利益を代表して市政を運営するのか、そういう前置きでございましたが、当然ながら、私は百も承知、二百も合点、市民の利益を代表するつもりでございます。国の悪政に屈してまで、柏原市の市民を売るつもりはございません。そのことをまず冒頭に、私の基本姿勢として入倉議員に申し上げさせていただきたい。と同時に、日本共産党市会議員団の皆様にも、私の基本姿勢を申し述べさせていただきたいと思います。市民の利益を最優先にいたします。 それでは、答弁をさせていただきます。 整理番号37番でございます。地方自治体の長の地位と役割についてというご質問でございますが、地方自治体とは、ご承知のように、一般に、一定区域内に暮らす住民の皆様を構成単位といたします法人であります。すなわち、そこに暮らす住民の皆様によって構成され、住民の皆様により、あるいは住民の皆様等による団体により運営されているものであります。その代表、いわゆる行政の執行責任者とでも言うべき立場にありますのが、都道府県知事や市町村長という存在であります。我が国の地方自治体の場合、一般に住民の皆様方の直接選挙によって選ばれることになっております。 ちなみに、やはりご承知のこととは存じますが、意思決定機関が都道府県の県議会や市町村議会などの地方議会であります。これら議会を構成する議員の皆様方は、知事や市長などと同様、市民の皆様方の直接選挙で選ばれることになっております。意思決定機関と執行機関ということで、よく車の車輪、両輪に例えられていることは、これもご承知のとおりであろうかと思います。 もとより地方自治体の主役、主人公は、とりもなおさず市民の皆さんであります。市長など自治体の代表者は、その住民の皆様のいわゆる請託を受け、行政を執行する責任を持つものであると私は認識をいたしております。住民自治と団体自治は地方自治体の本旨であるとされており、地方自治体は、そこに暮らす住民の皆様によって構成された法人であるとされております。言いかえれば、住民の皆さんの総体そのものが自治体だととらえることができるかもしれません。 したがいまして、その代表、市行政の執行責任者の立場といたしましては、時に強力なリーダーシップを発揮し、難局を乗り切らなければならないときもあれば、みずからは変化せずに周りの活性化等を促進する、いわゆる媒体に徹する必要があることもあります。市民の意見をよく聞かせていただく、反映するということの意味でもございます。市民の皆様や団体の活動、市職員の行動などを全面的に信頼いたしまして、成功すれば全体の力である、万一失敗いたしました折には長の責任であると私自身、自分自身に言い聞かせまして、この職に当たっておるつもりでございます。 いずれにいたしましても、市行政の運営につきましては、今後とも市議会を初め市民の皆様方のご指導、ご鞭撻、ご協力を賜りたいと存じますので、この場をかりまして、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 次に、整理番号38番、財政改革の基本は云々ということでございます。産業施策の充実など安定した財源確保に力点を置くべきと考えるがと。全くそのとおりでございまして、何ら異論を挟むつもりはございません。しかしながら、入るをはかり、そして出るを制する、これも財政運営の基本であろうかと思います。その思いをもちまして答弁をさせていただきます。 本市財政は、長引く景気低迷の中で、歳入の根幹であります市税収入が減少傾向の半面、義務的経費は増加傾向にあります。午前中の話の中で、経常収支比率、これが15年度は97.7%であったかと思います。それが16年度の決算時におきましては、98.3%、0.6%の上昇でございます。それだけ財政が逼迫、窮屈になっておるということも、あわせて申し述べさせていただきたいと思います。 義務的経費は増加傾向にあるというふうに申し上げましたが、引き続き深刻な状況でございます。そのため、歳入の確保と歳出の削減対策を実施して、安定した行財政構造の確立に向け、取り組んでいかなければならないと考えております。このような中、市税収入確保に向け、産業振興施策の充実などに引き続き取り組む必要があることは、冒頭にお話し申し上げましたそのとおりでございます。 このことに加えまして、行政の全般にわたって抜本的な見直しを行うことが、本市の財政力に見合った市政規模を実現するとともに、これは施政方針演説の中にも申し上げておりますように、地方自治体の適正規模、適正財政ということは、言われておりますように1人30万円。柏原市におきましては、8万人といたしまして240億円、その程度の予算規模を、今の行政サービスを落とさずに何とかクリアできないかという模索も同時に考えておるところでございます。 今後の新たな行政ニーズに的確に対応できる足腰の強い行財政構造を構築することが課題だというふうに認識をいたしております。そのためには、まず歳入の確保といたしまして、収入の確保と公平公正の観点から、市税の徴収率の向上に努めるとともに、各種使用料や手数料、分担金や負担金、保険料など、その他の歳入についても引き続き徴収率の向上に努めていきたいというふうに考えております。 また、受益と負担の適正化の観点から、各種公共施設使用料、また各種証明、閲覧等の手数料、各種保育料について見直しを検討いたしたいとも思っております。さらに、国民健康保険料及び下水道使用料については、独立採算を基本とする特別会計でありまして、特に一般会計への依存度が高いことから、その適正化を検討いたしたいとまた考えております。 次に、歳出の抑制といたしまして、適正な定員管理と人件費の抑制とともに、物件費の内部管理経費の削減に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。また、右肩上がりの経済成長などを前提として行ってまいりました施策や事業の拡大からの施策の転換を進めるとともに、行政目的が達成されたものや効果が薄れたものは、思い切った廃止や創意工夫を凝らす観点から、扶助費の再検討、補助費等の見直し及び投資的経費の抑制を同時に図らねばならないと考えております。さらに、各特別会計への繰出金の見直しをぜひ行いたい、その抑制を図りたいと思っております。 今後とも、限られた財源のもとで、市として何をするべきかを見きわめ、それにふさわしい施策と組織と行政運営システム、市政の全面的な構造改革に取り組んでまいりたい。これからの社会にふさわしい小さな役所と良質なサービス、この実現、トータルな市民満足度の向上を目指してまいりたいと思っております。 39番、議員ご指摘の地域活性化に取り組むことについては、先ほど巽議員の質問の折に申し述べさせていただきましたように、私は私なりの思いもございます。と同時に、議員のおっしゃることも必要だと大いに認識をいたしております。ただ、このことをどの手法で実施していくかということであろうかと思います。 私は、市政運営方針の中でも申し上げましたが、再開発事業手法であっても、真の駅前の活性化は図れると考えております。ただし、現在までに、議員もご承知のように、従来の計画についてはその契約、その協定の締結は完璧になされております。今後、多くの市民の皆さん方に、また職員にも情報を明らかにすることにより、果たして今の計画が真の柏原駅周辺の活性化につながるかどうかという論議を起こし、そして意見を聞き、見直しが必要なら、また議会及び委員会にもお諮り申し上げ、見直しを決行すべきであると考えております。どうかご理解いただきますようにお願いを申し上げます。 40番、市民病院についてでございます。柏原市民病院は、ご承知のように、昨年12月に新棟が全面完成をいたしました。今年度には、現在建設中の立体駐車場が完成いたします。ハード面での受診環境整備は一応完了をいたしました。皆様方ご承知のとおりでございます。 一方、ソフト面でございますが、現状での緊急の課題が医師の確保でございます。現在、市立柏原病院の医師の数は、29名のドクターでございます。府下公立病院と比較いたしまして少ない状態でございます。本当に頭を、胸を痛めておる状態でございます。私どもといたしましては、何とか医師数をふやすべく努力をいたしておりますが、ご承知のように、昨年度より導入されました医師の新研修制度、つまり医師免許取得後2年間の臨床研修必須化等の影響を受けまして、非常に厳しい状態であります。 先日の市政運営方針でも申し述べましたように、今年度も、時期は未定でございますが、先ほど来の質問のお答えの中に申し上げましたように、内科2名の引き揚げにつきまして、先般、大学医局、奈良県立医大でございますが、担当教授から申し入れがあり、引き続き引き揚げは決定されたとのことであります。その時期の延期を強く要望をいたし、お願いをいたして、ただひたすらにお願いするのみでございます。 このような厳しい状態ではございますが、現在とりあえず医師数35名程度を目標といたしまして、大阪大学を初め、奈良県立医科大学、大阪市立大学、滋賀医科大学等の医局に対しまして、医師派遣をお願いをいたしております。また、大学医局以外にも、インターネットやホームページ、さらには医師紹介業者を通じましても広く一般公募を行っておるところでございます。 また一方、医師から信頼される病院を構築することも必要でございます。医師が喜んで来てくれる、そういう病院を構築するという意味でございます。そのため、新棟には病理室を新設し、非常勤ではございますが、病理学医師も確保できましたことから、医療機関としての地位と医療水準との一層の向上を目指し、現在臨床研修指定病院としての認定を受けるべく、その申請業務を進めておるところでございます。 まずは、一日も早く診療体制の充実を図りたい、次いで、市立柏原病院が他院に抜きん出ることのできるような診療科を、あるいは広域的な連携が必要な医療を、周囲の医療状況を見きわめながら、何とか頑張って水準を上げていきたいというふうに考えております。その苦しいところをご理解いただきまして、ひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。 以上で第1回の答弁を終わらせていただきます。どうもご清聴ありがとうございました。 ○鶴田将良議長 以上で一通りの答弁は終わりました。入倉議員、再質問ありませんか。 ◆18番(入倉英男議員) それでは、整理番号順に再質問をさせていただきたいと思います。 まず、地方自治体の長の役割についてお尋ねをいたしまして、非常に正しく答えていただいて、私は全くそのとおりだと思います。若干重複しますけれども、地方自治体の長というのは、地方自治体の仕事を管理し、執行する執行機関であります。一方、私どもの議会の方は、議決機関として議会とともに住民の直接公選による代表機関として相互に分権を分かち合いながら、地方自治体の組織を構成していると、このこともしっかりと述べていただきました。 しかも、市長自身が、今後の市政の中心は何といっても住民の側にあると、こういうことをはっきりと述べていただいたわけですけれども、再度確認します。その姿勢で全うしていただくということを確認をしたいと思いますけれども、どうでしょうか。 ◎岡本泰明市長 私の首がつながっておる限りは、その姿勢を通していきたいというふうに思っておりますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げます。 ◆18番(入倉英男議員) 私は、もう一つの議会の地位について少し述べさせていただきたいと思うんですけれども、ご承知のように議会というものは、住民を代表する公選の議員をもって構成されておりまして、このこと自身は、地方公共団体には、法律の定めるところによるその議事機関として議会を設置するという憲法第92条に基づいて議会というものが設置されておる、このことも、何ら市長も異存はないと思うんですね。 その中で、なぜこういう議決機関として設けたかといいますと、私ども地方議会というものは、条例の制定、あるいはそれ以外にも、広く行財政全般にわたる具体的事務の処理に基づいて、意見決定機関としての権限を持つからであります。同時に、このことから明らかなように、地方公共団体の長は、議会の議決を得た上でもろもろの事務を執行するとされております。これは、独断専行を許さない建前がとられている。それは同時に、議会の地位を非常に重要視するというものが示されているものでございまして、議会がいかに住民の福祉を考え、住民の立場に立って判断しなければならないか、そういうことも私どもは教えられていると思うんです。 こういう観点に立って、今後市長の姿勢をしっかりと住民と一緒になって見守っていきたいというように考えております。 もう一点は、私は、市長は新しく市長になられて、職員のことを前段で触れられておりましたけれども、すなわち公務員--私どもは自治体労働者という表現をさせていただきますけれども、この自治体労働者というものは、一般の民間の労働者と違って、公務員としての身分を法律で保障されておるわけなんです。ここは、民間の場合であれば、それぞれ就業規則なり、あるいは労働協約に基づいて雇用されるわけなんですけれども、公務員というものは法律でちゃんと保障されておるということも、しっかりと職員を守っていくという立場でも、私はその姿勢というものを貫いてほしいというように思うんです。その点も間違いないと思うんですけれども、再度確認をしたいと思います。 ◎岡本泰明市長 おっしゃることは当然でございまして、私は92条であったか、93条であったか、ちょっとおぼつかないんでございますが、確かに憲法で保障されておることでございます。 と同時に、ちょっと今のご質問を聞いておりましたら、私がもう既に、公務員が法律で保障されておるということを知らずに、何か職員に対してしたのかなというような錯覚を受けておるんでございますが、その点のご指摘があれば、喜んで改めもさせていただきますし、と同時に、私は、今ご指摘いただきましたようなことについて、法律を遵守するという精神は人後に落ちないつもりでおります。 ◆18番(入倉英男議員) 何点か私は指摘、またお聞きをしたいんですけれども、市長が3月11日に就任されましてまず行ったことは、行革推進本部の設置だろうと思うんですね。行革推進本部の設置で、府にそれぞれお願いに行って、今、監察官として来ていただいておるこのこと自身は、市長がいろいろ考えてお願いに行くこと自身は、その裁量だろうと思うんです。 ただ、問題は、こういった行革推進本部、あるいはお聞きをしますと、国や地方に、病院とかいろんなところへ市長がおいでになったということをお聞きをしておったんですけれども、しかしその場合、私はなぜ議会の地位をきっちり言うたか、あるいは職員の地位の問題もお話ししたかといいますと、やはり議会と執行機関、決議機関というものは別のものだろうと思うんですね。この点では、私は、3月11日に市長が就任されて、いろんなところにおいでになっているということをお聞きをしておるわけなんですけれども、それは市長単独で行かれたのか、それともだれか随行されて行かれたのか、その点をよければ教えていただきたいんですけれども。 ◎岡本泰明市長 今ちょっとこっちで話をしてましたんで、今質問されたことをもう一回言うてもらえませんか。ちょっと今聞き漏らしました。 ◆18番(入倉英男議員) 大事な質問をして、ちゃんと聞いてもらわないといけませんがな。そうでしょう。それは助役さんとどういうお話があるかは別にしても、具体的にあれば言ってくださいと言うから、3月11日以後、いろんなところにおいでになったときに、市長単独で行かれたのか、それともだれか随行されて行かれたのかということをお聞きしとるわけなんです。 ◎岡本泰明市長 単独の場合もございますし、随行の場合もございます。 ◆18番(入倉英男議員) その単独の場合、あるいは随行の場合で、議会のだれか議員さん等が一緒においでになったことはあるわけですか。 ◎岡本泰明市長 3月11日に私が着任いたして以来、府庁とか、そういうところへ行ったことはございません。 ◆18番(入倉英男議員) おいでにならんというのであれば、きちっと、市長は公約でも全部公開するんだということになれば、例えば、たしか徳島の方にもおいでになったということもお聞きしましたし、府庁の方に行革推進本部の人をお願いに行ったということ、これは間違いないですね、行ったこと自身は。 ◎岡本泰明市長 間違いありません。それは着任前です。3月11日以前の問題です。私がまだ市長に着任いたしておらない前に、勉強の意味で、私はある議員の紹介を得たいということで帯同をお願いいたしました。 ◆18番(入倉英男議員) 私は、市長に正直にお聞きをしておるわけなんです。着任後もそういったことが若干あったんやないかなというように私は思うわけです。それは、行ったことを今さらどうこう言うても仕方ないとしても、議会と理事者の間というのは、やっぱり一定のきちっと--あなたは先ほどから、いろんなお話を聞いておりますけれども、いろんなことをお話しするのは、私はいいと思うんですね。しかし、議会と執行機関とは別な機関ですから、必要であれば、議会にちゃんとしかるべきところに諮って、例えば病院にお願いに行く、あるいはいろんなところに議会の人間が必要であれば、議長なり、あるいは担当委員会、あるいは議会運営委員会を通して、議会も賛同すれば、一緒に行けばいいわけですから、その点はちょっと混同しないように、私はぜひお願いしたいなというように思いますので、その点だけまずお願いしておきます。 ◎岡本泰明市長 お間違いのないように。私は、議員の皆さんと公式なオフィシャルな仕事の場合は、当然議会にお諮りすることが必要だと思います。しかし、プライベートな用事でお願いするのは、これは私の自由だと、そういうふうに考えております。 先ほど正直に申せとおっしゃいましたけれども、あなたの質問は、3月11日以降のことをおっしゃっておった。徳島へ行きました。善通寺に行きました。しかし、それは私が着任する前のプライベートな勉強のために行ったということです。 それと、私が頭の中で整理いたしておりましたことは、要するに市長としてオフィシャルでそういった勉強をしに行くという場合に議員の帯同を願う場合は、もちろん議長のお許しも必要であろうし、またある場合には、議員の方が視察に行かれる場合においても同行をお願いしたりいたします。しかし、プライベートで行動する場合においては、何ら議会に承諾を得る必要はないと僕は思っております。 ◆18番(入倉英男議員) プライベートで行くのは、私は何にもあかんと言うとるわけじゃないんです。あなたは、例えば徳島の県立病院にいろいろお願いに行ったというお話も聞きました。そのときにどなたが随行されたのか、私はわかりませんよ。しかし、そういうときに随行するのであれば、やはり病院の関係者が一緒に行って協力してもらうなり、 あるいは議会にお願いするんであれば、議会に要請したらいいことであって、それをプライベートで行くのであれば、それはあなたの費用の使い方というのは、プライベートで使ったのかどうか、私はそこまで言うとるんじゃないんです。プライベートのお話をするんであれば、私は、市長との個人的なお話の中でも、そういうことはやめてくださいよとたしか言ったと思うんですね。だから、その点は今後十分に気をつけていただきますように、これはお願いをしておきます。 それから……(岡本市長「気をつけませんよ」と発言) ○鶴田将良議長 今、質問中ですので……(岡本市長「プライベートまで制約される必要はない。私は徳島へ行ったけれども、私の個人の金で、個人の費用で勉強しに行って何が悪い」と発言)(荒藤議員「議事進行」と呼ぶ) ○鶴田将良議長 暫時休憩します。 △休憩 午後4時14分 △再開 午後4時56分 ○鶴田将良議長 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。 議事運営について、議場での発言は議長の許可を得て行っていただくよう、市長に注意いたしました。 それでは、議事を進めます。 ◆18番(入倉英男議員) それでは、38番について再質をさせていただきたいと思うんですけれども、ことしの3月29日に総務省の方から、地方公共団体における行政改革の推進のための新たな指針というものが策定されて、地方自治体に通知されたと思うんですけれども、市長はこのことをご存じですか。 ◎岡本泰明市長 知っておりますが、精読はいたしておりません。 ◆18番(入倉英男議員) 私もこの中身を何回か読ませていただいたんですけれども、今、国の方は、この指針に基づいて、2007年から地方交付税の大幅削減を自治体に対応させるために、こういう指針が総務省の方から通達されておるわけなんですね。それで、担当課の方は、このことは既にご承知のとおりだと思います。 ここでは、特に総務省の指針の中で、2005年度から2009年度までの具体的な取り組みを明示した集中改革プランをつくって、2005年度中に公表することを求めております。市長も、先ほど前質問者の質疑の中で具体的な内容を幾つか述べられておりましたし、達成年度まで何点か述べられておりましたように、まさにそのとおり、総務省の指針は、前回は、一応目標はそれぞれの地方自治体でやられておったんですけれども、今回の指針というものは、具体的に数値目標も含めて、こういうようにやりなさいという通達が各市町村に出されておるわけです。 特に集中プランの中では、事務事業の再編とか整備、それから民間委託の推進の問題、定数管理の適正化の問題、それから手当の総点検、こういうことをほとんど全分野にわたって点検せい、いわゆるチェックを入れよと、こういうことで総務省の方は通達をしてきているわけなんですね。 それで、私は、市長が就任されて、行革室をまずつくられて、幾つかこの指針を読ませていただきますと、まさにそのとおり、全部じゃないんですけれども、進んでいるように感じるわけなんです。しかし、住民に犠牲を押しつけるような行革というものは絶対にあってはならないという、これは私ども日本共産党なりの基本的な考え方であるし、冒頭、市長は住民に目を向けて市政をやるということでございますので、この点は、こういう指針があるとはいえ、これからしっかりとした行政改革、特に私は、むだな部分等はやっぱりきっちりとやめさせていくということをぜひお願いしたいなあというように思うんです。 そうすれば、具体的にどうやって柏原の今の財政健全化、私が質問項目に挙げさせていただいておりますように財源確保をどうやっていくかということを、これまで私どもは、何回も何回も前市長時代も提案をさせていただきました。しかしながら、前市長時代は、一応議会ではやりとりはあったんですけれども、なかなか施策の進め方というのがなかったわけなんですけれども、これから岡本市長のもとで、私は端的に言って、これこそ市の財源をどう膨らませていくか、一人一人がどうもうけてもらうかということが非常に大事だろうと思うんです。 行革でいろいろな施策を、行革推進本部なり、あるいは市長がやられておるようですけれども、市民にとりましたら、例えば言葉は悪うございますけれども、機構改革なり、あるいは机の配置がえ、あるいは市長室を開放してとか、そんなんはあんまり関係ないことなんですね。市民にとってみたら、柏原市にずっと住んでほんまによかったな、ここにはずっと安心して住めるでと、そういうものを市民は求めておるわけなんですね。 そうすると、ずっと永住してもらおうと思えば、やっぱり基本的に財源をどう確保するかということだろうと思うんです。安定した財源の確保の中で、特に私ども日本共産党は、市民の懐を豊かにする市財政、歳入増をどうするかということをこれまでも求めてまいりました。特に産業と地域経済の問題では、柏原ブランドの育成、精力的に販売ルートの拡大、世界に誇れる、地元に根差した商品や生産物の育成というものを、何回も私どもは提案をさせていただきました。 こういうところに今後力点を置いていかなければならないように考えるわけなんですけれども、具体的な実例に入る前に、この点、今私が前段でお話しさせていただいたようなこと自身は、市長自身、先ほどたしか一致するようなことを答弁でいただいておりますけれども、再度お聞かせを願いたいと思います。 ◎岡本泰明市長 第1点は、要するに住民に負担をかけずに行革をどうしてするか、そういうようなお話であったかのように思います。私が申し上げておりますように、今までの市民に対するサービスを低下させて行革をやっても意味がない。そのことは、施政方針演説の中でもはっきり申し上げております。 しかし、その中で、先ほどの答弁の中でもお答えいたしましたように、要するに適正規模ってどういうことなんだと。地方自治体の財政適正規模はどのようなものなんだろうか、それはやっぱり考えなければいかん。いわゆるオーバーな、過剰なサービスもあるかもわからない。これはわかりません。そういったことをこれから精査していきたい。 1人30万円、240億円というのが一つの目安でございます。それを行うに際して、いわゆる住民サービス、行政サービスがマイナス面に働くようではいかんと、そのように考えております。だから、鋭意そういうことに努めていきたい。 例えば、病院の清掃業務を2社でやっておりましたら、1億何百万かの金額でございました。それを1社にまとめて入札をいたしましたら、7,500万円になった。2,500万円ないし3,000万円節約できた。これはまさにどの住民に迷惑をかけたのか。清掃会社が2社あって、1社が欠けた。その従業員には迷惑をかけたかもしれない。それも住民であるかもしれない。ところが、そのことと今私が申し上げていることとは質の違う問題であろうかというふうにも思います。 だから、そういったむだな経費、いわゆるぜい肉、そういったものを鋭意積極的に、行財政改革推進本部を中心にいたしましてただいま検討いたしておる、鋭意努力をいたしておるということでございます。 つけ加えて申し述べさせていただきますと、私だって、そういうことはやりたいことはございません。にこにこ笑って、はいはい何でもどうぞどうぞと言うて、いい顔をして過ごしていきたいということは事実でございます。しかし、長といたしましてやらなければならんことはやらなければいかんというふうに思っております。 2つ目は、要するに机を並びかえたりいろんなことをやって、そんなものは意味のないことだとおっしゃっておりますけれども、私はそうじゃない、それが一番大事なことであるというふうに考えております。それが一番人間の基本だと思っております。私の玄関口で靴が乱れておる。ましていわんや、柏原の市役所は市民のものです。その市民の方が来られて、気持ちよく入ってきていただくということが、これも一つ大きな市民サービスです。そういう意味で、机の並びかえや何だかんだということは無意味であると入倉議員はおっしゃいましたが、決して私はそのようには思っておりません。 ◆18番(入倉英男議員) あのね、私は、市民が一番求めらていることはそのことではないですよと。それは行政、市長でいろいろ努力をしてやっていただく、それはもう結構なんですよ。そのことが一番のことと違いますよと言うとるわけですね。 それで、私は具体的に、これから経済、あるいはもうけていくために、以前、新潟県の燕市の例を紹介をさせていただいたんですけれども、燕市は、ご存じのように、金属加工できせるとか、あるいは鎚起銅器ということで、銅製品とか銀製品をおので打って仕上げていく、昔からきせるでも非常に高価なものを製造しておるわけなんですね。一方、ステンレスのスプーンとか、そういうものもつくって販売しておるんですけれども、ここで、どうやって燕ブランドを確立して取り返していくかということで、一時、やっぱり燕市もぐうっと落ち込んで、歳入が物すごく落ち込んだわけですね。ここで考えたのが燕市の経済再生戦略会議というもので、これは柏原の場合は柏原で(仮称)柏原経済再生会議というのをぜひつくり上げてほしいと私は思うんですけれども、ここの中身を読ませていただきますと、市長は非常にぶ厚いものは嫌やと言うけれども、やっぱり商工の分析もちゃんとしておるんですね。また見ていただいたらいいと思います。 どういうことをここでやっておるかというと、やっぱり柏原でもいろんな産業があるけれども、全部を対象にしたらぼけてしまうと。どこが焦点かというのがぼけてしまうわけですよ。したがって、何に強くて何に弱いのか、おのれを知るということをこの戦略会議でよく分析をして、一番燕市で高価値のものをつくって売ろうやないかというところから、この戦略会議でいろいろ各分野、産業にわたっても、商工の分野にわたっても、ほとんどの分野にわたって分析して、で、今言うた金属加工については、これはいいのか悪いのかわかりませんけれども、視野を外国に向けなんだらいかんということで、中国に視野を向けて、中国の、前に紹介させていただいたんですけれども、上海で日本円にして1,000万円以上の高所得者が160万人おるというんですね。この層を手放してなるものかということで、出張所までつくって戦略的に燕の製品を売り込んでいっておるということを、私は前も紹介させてもらったんですね。 柏原も、本格的にそういうものに取り組んでいくならば、必ずいいものを持っておると思います。そのことは、これまで農業に対しても、特にブドウはこれからシーズンになります。せんだっても農業委員会でお話を聞いておりますと、もう既に早くから加温等で生産、販売されておるんですね。非常においしいブドウをつくっていただいております。お盆前後になりますと、これも何回も紹介しましたけれども、ピオーネとか巨峰を品種改良した分をつくって販売してもろとるんですね。そういう人は、やはりそれなりに利益を上げてもろておるんです。私はこれは非常にうれしい、喜ばしいことだろうと思います。 それから、産業の問題についても、私どもは、同僚の桝谷議員もこの分野では非常に積極的に議会で提案をし、柏原の従来からある産業をどう育成するかというところで、浴衣の問題とか、こういう問題も提案させてもらいました。まちづくりの問題は、やっぱりまだまだ古い景観がありまして、先ほど市長がおっしゃったように、よそからお客さんが来るような素材というのは十分あるわけなんです。そういうところをどんどんどんどん吸収していくということを、これまで何回も提案しましたけれども、なかなかそういったところに目が向いていかないというのが、これまでの結果だったんです。 参考までに、燕市に一般会計の予算というのは、うちの半分ぐらいで127億円ぐらいの一般会計です。それで、商工費だけで15年度が14億4,200万円余り、16年度が13億3,800万円。うちなんか700万円ぐらいで、人件費だけなんですね。私は、これから岡本市長にぜひお願いをしたいと思うんですけれども、市の産業の担当課というのは、非常にたくさんの分野を持っておられるわけなんですね、少ない人数で。しかし、これから本当に柏原の産業のいろんなところを見ていこうと思ったら、ここのところをぜひ強化をして取り組んでいただきたいなというように思うんです。 それ以外に、私ども、例えば東京の江戸川区というところにもせんだって行ってまいりました。私は前にも言ったんですけれども、やっぱりもうかるには、よそから柏原に住み着いていただくと。巽議員も先ほど言われましたけれども、私は、そこの場所に住み着くのがいいかどうかは別にしても、やっぱり若いお父さんやお母さんが柏原に来て、ここで住み着こう、住んでみようというような施策をとっておるところは、江戸川区というところは、年間2,000人ぐらいの赤ちゃんが出生しておるわけなんです。 そうすると、当然若い人ですから、なかなかここは入ってくるのが少ないということですけれども、江戸川区は、以前は高齢者の対策を物すごくしたらしいんです。したがって、今、若い人たちのそういう歳入というのは、普通に働いている人よりは少ないけれども、その補いとして、高齢者がボランティアとかいろんなことでお手伝いをして、出産するのであれば江戸川区でということで取り組んでおられました。 それから、北海道の千歳市にも、せんだって私、寄せてもらったんです。これは病院に行ってきたんですけれども、ここも、年間1,000人の赤ちゃんが出生しておるんです。聞いてみますと、確かに若いお父さんやお母さん方が、出産するんであれば千歳と言って、千歳は人口が物すごくふえてます。私どもは千歳は病院へ行ってきたんですけれども、この病院長も市長も、やっぱり若いお母さん方が出産してくれるのは非常にいいことだということで、そこをメーンにしながら病院の運営もしておりました。 したがって、病院自身も、昨年から開業したんですけれども、ベッド数は190床ですけれども、1日の外来患者は750人なんです。うちは240床で750人という目標をたしか掲げておると思うんですけれども、190床で750人が1日に外来で来ておるわけなんです。したがって、お医者さんはめちゃくちゃ忙しいと言うてました。事務局の人に聞いてみますと、うれしい悲鳴やけれども、それでもなかなかお医者さんは足らんのですというようなことを言うてました。 いろいろと実例を申し上げましたけれども、ぜひそういったものは今後の問題として取り組んでいただきたいのと、私は先ほど、市長が具体的にいろいろ経費を削っておるということでお話しをしましたので、ぜひお願いをしたいのは、水道の問題です。 私ども柏原の水道というものは、以前は、市長が議員をしておられたときは、もっと比率は高かったと思うんですね、自己水というものは。今、残念ながら6対4ぐらいで、もっとこの比率が下がりつつあります。いわゆる自己水の比率というのが非常に下がってきておるんですね。 それで、私ども、この柏原市の水道会計は、府営水の値上げによって、最大の赤字の原因が出てきたわけなんですね。これは、大阪府が府営水を値上げをしたために、逆に大阪府はようけもうけ過ぎたわけですね。値上げしてもうけとるんですよ、調べてもろたら。私どもは還元せいと言うて議会でやったこともあるんですけれども、そんなことはでけへんということですけれども、なかなか人口がふえないということであれば、やっぱり自己水をどうするかということを研究して、高い府営水を買わないという方法も、これは市民の皆さん方に迷惑をかけるんじゃなしに、市独自で努力すればできると思うんですよ。 これはもう、私ども、岡本さんが水道管理者をされておるときからも、私も議員に出していただいて、一貫して自己水の研究をしたらどうかということで提案をしてきたんですけれども、残念ながら頑としてこのことは受け入れてもらえなかったんです。 それで、せんだって、柏原の企業が、貴重な自己水の井戸にジオキサンというものが流れ込みまして、約1年余り水道水をくみ上げることができなくて、トータル7,400万円ぐらいの損失で、これは府営水を買ったんですね。このときも私、企業にも責任を追及したらどうやということも提案したんですけれども、これまたなかなかそのことが実現しませんでしたけれども、今言うように、自己水の確保。 それから、また後で荒藤議員も提案しますけれども、私どもこれまで、水道の地方債、いわゆる借り入れですね、この比率もぜひ何とか借りかえができないかということで、平成5年からそういう提案をさせていただいたら、担当課はいろいろ努力していただいて、少し古い話になりますけれども、平成5年から12年間の間でいろいろ努力していただいて、約2億円の、借りかえによって余分なお金を払わんでいいということで取り組んでくれたわけです。 したがって、どうやってお金をもうけるかとあわせて、こういう現在使っているところでも、市長がおっしゃるように市民に迷惑をかけんでもやれる部分というのは、私はもっともっとあるんじゃないかというように考えるんですけれども、基本的にそういう姿勢というものは一致すると思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎岡本泰明市長 ちょっと今いろいろ聞かせてもらって、どの点に答弁させてもろたらよろしいでしょうか。 例えば燕市の件で言いますれば、燕市は、要するに東南アジアの産業の発展に従いまして、今まで燕市がスプーンだとかフォークだとかをつくっておって、それを輸出しておったんです。その主たる輸出先はアメリカです。そのアメリカが当初は台湾から買い出した。で、台湾は賃金が高くなってきた。そしたら、今度は韓国から買い出した。ところが、韓国がまた高くなった。今度はタイを飛ばしてマレーシアへ行きました。マレーシアから買い出した。ところが、そのマレーシアも中国に負けました。だから、今、ほとんど中国から行ってます。それで燕市は、要するにスプーン、フォークの産業はだめになった。 燕市の町は、何百軒という集中産地です。だから、納税者はほとんどと言っていいほどその産業に携わっている方です。どうして生き延びたか。どうして再生したか。これは、企業家のもう血のにじむような努力です。例えばICの基板をつくるとか、高度な技術の発掘だとか、そういったところを本当に血のにじむような努力をして、企業を立て直した。それが市に寄与している。そのことはよくわかります。 ◆18番(入倉英男議員) それはもう大いに研究していただきたいのと、私は最後に水道の問題を言いましたけれども、その点については研究していただけるかどうか、その点をお答え願いたいと思います。 ◎岡本泰明市長 あんまり長い質問だったので、どれに答えていいのか戸惑いまして、済みません。それでは甘えまして、水道の件だけで。 これは、私も当然考えております。府営水と自己水の比率等の研究もいたしておりますし、また、深井戸を掘るとか、そういったことも考えておりますし、と同時に、今老朽化しておりますその設備をやりかえなければいかんという問題もあります、自己水の場合。そういった問題が幾らぐらいかかるかということも、今、水道の方で研究しておると思います。 それで、今言いますように、要するに市民の皆様に、水道料金を値上げして体質を改善するということは、入倉議員のおっしゃる痛みを与えて財政改革するということになるわけです。それは絶対にない。それ以外に、今議員のおっしゃるそのとおりの努力を最大限やってまいります。そのことだけ、お約束します。 ◆18番(入倉英男議員) ぜひ積極的に、ようやく新しい市長になって、私が20年間言うたことが具体的に施策として進めてもらうということであれば、大いに今後期待をしておきたいと思います。 それでは次に、駅前再開発の問題でお聞きをします。この駅前再開発の問題は、私どもも過去十数年来、一貫してこの駅前の再開発事業がプラスになるのかどうか、すなわち当初の目標は地域の人の活性化だと、こういうところから出発したはずの再開発というものが、だんだん世の中の状況も変わってまいりまして、この間、阪神間の各駅前再開発の内容もその都度実例を提案しながら、再開発ビルを建てるというやり方というのはやっぱりやめるべきだということを指摘してまいりました。 特に駅前再開発の問題点として、事業への住民参加は形式的であって、形だけの住民参加で、行政だけで進めてこられたというのも、柏原市も当てはまります。それから、借地・借家人が残れないということで、お聞きしますと、今、前市長が契約された内容で具体的に残るという人はごくわずかだと、10人ほどだというようにお聞きしておるんですけれども、きょう初めて市長の方から、入るスーパーの名前もようやく明らかになったほどなんですけれども、従来借地や借家で商売をしておった人がほとんど中へ入れないというのが2つ目。 それから、当時は保留床がなかなか売れなくて、この保留床が売れないというところから再開発の手法を変えまして、国分でやった手法は第1種でありましたけれども、柏原は第2種で、しかも途中からは特定建築者というものを導入して、これについても、私ども日本共産党は、やっぱり基本的にはそんなものはやめるべきだという提案もしてまいりました。 特に4番目に、このまま進めるのであれば、市財政に大きな負担になると。結果は多額の市税の投入となり、市財政に大きな負担をかけていると。で、納税者の声というものが、ほとんど再開発の中というのは知らされていないわけなんですね。そういう意味でも、住民に対しては大変な負担になるということも指摘してまいりました。 こういうところから、再開発の内容については、一貫してやめるべきだということを言うてまいりましたし、この間、私、本会議や駅前整備特別委員会等の議事録も全部繰り返し繰り返し読んでみました。市長が答弁しているように、ずっと計画等についても、その都度変わってきたわけなんですね。最初の事業計画から、今言いましたように、当初は公益棟とビルが一緒やったのが、いつの間にか、図書館を図書館をということで公益施設を持ってきたら、その反対ができないかのように、図書館を持ってくるんだ、図書館を持ってくるんだということで議会に提案をして、それまでに、もう既にいろんなところでお話をしておるわけなんです。それで、駅前整備特別委員会で提案するものですから、私どもはそのことについても、その都度、やっぱり委員会があるのであれば、きっちり委員会に提案すべきだということも指摘してまいりました。 しかし、残念ながら、幾ら政治生命をかけてやるとしても、これは大変な失敗をしたら、政治生命をとってもらっても借金だけ残るんですよと、こんなことも言いましたけれども、絶対に今さらやめられないということで、最終的に、ことしの議会の中でも最終予算が決定されてきたわけなんですけれども、こういう点からするならば、まさに私どもがこの十数年来--残念ながらこのことについては、日本共産党以外は明確に駅前再開発について反対の態度をとっておりませんでした。ただし、私どもは、橋上駅と自由通路については大いに進めるべきと、また道路等の整備をするのは大いに進めるべきだということで、それぞれ区別をして意見を述べてまいりました。 こういう経過の中で、私は、今回の市長の市政運営方針で一つ市長にまずお聞きをしたいんですけれども、市長自身、私はこの文章を読ませていただくと、矛盾があるんじゃないかと思うんです。前段では、都市環境の整備の中で、ずっと大変だ大変だと言うて、まだ結論が出ていないのにもかかわらず、もちろんこの市政運営方針には、冒頭、所信の表明を兼ねてということが書かれておるからそういうことになるのか知りませんけれども、市役所機能の集中化ということが突如として出てきたわけなんです。 これは、市長の頭の中でいろいろ考えられるというのは、私は結構だと思うし、ただ、この点については、前段のところがまだ整理されてない段階でここが先行すれば、ややもすれば--私どもは中止しろというのは一貫して言うておるんですよ、ややもすれば、前段の方が整備できてないのに市役所の一極集中というものが出てきた場合、私どもはどう整理していいか。それでまた、議会の進め方としては、これまで、不十分さはあったとしても、駅前整備特別委員会でその都度提案をしてきて、そのことについて議論してまいりました。 それから、庁舎の問題も、これまで庁舎を建設するというところで、庁舎建設基金を積み立てるのに、特別委員会等も議会では設置して、建てるかどうかということを検討してきたわけなんですけれども、ここのところは、若干市長自身も矛盾があるんじゃないかなというように考えるんですけれども、どうでしょうかね、こういうように書いておられて。 ◎岡本泰明市長 今の答弁は、最後の矛盾があるんじゃないかという点だけの答弁でよろしゅうございますか。あんまりたくさんおっしゃいますので、僕は、どこで何をつかんで答弁させてもらったらいいか、一生懸命メモをとってますんですが、もう迷ってしまって、納税者の意見が反映されてない、そういうこともおっしゃっておられますし、市民参加なしで行政を行っているということも、いろんなことを言われましたけれども、一番最後に、要するに道路整備、それから橋上駅、自由通路、そういったものには反対ではないと。当然私も同じ考えでして、前半は、入倉議員はいいことを言うてくれはる、私も全く同感ですという気持ちで聞いておりました。 そこのいわゆる整合性ですね、ここは、矛盾があるとおっしゃいますけれども、決して矛盾があるとは、私は全然思ってないです。なぜかといいますと、要するに前半は、今おっしゃっておったように前段の整理ができてないと。できてないから、私は悩んでおるんです。しようと思うから悩んでおるんです。だから、それぐらい難しい問題です。 なぜ悩むかと。ハムレットやと言いました、私。なぜそう言ったかといいますと、でき上がるものを考えますれば、でき上がるということを考えますれば、入倉議員の意見と同じです。しかし、財政ということを考えますと、これをすぐに解決できるか。このことが、要するに整理ができていないという意味だと思います。 しかし、私は、そのような大きな問題を、前段の整理のできてない問題を抱えております、ありますよと。しかしながら、もしそれがうまく解決できて、しからばどうするんだ、どういうビジョンを持っておるのかということの問いかけを市民の皆さんにしておると。 入倉議員が先ほどいみじくもご指摘をされました。市民参加なしで行政を進めたじゃないか。それから借家借地の人のそこに対する入居率が非常に少ないじゃないか。で、納税者の意見というものを全く聞いていないと。いみじくもそのとおり。私はそう言われないように、今地域に出かけてまいりまして、この開発をやめるということは非常に難しい、もう契約でがんじがらめです、難しいと。しかしながら、ペナルティー--幾らかもわかっておりませんが--が予想されますと。その予想されるペナルティーを払ってでも、私が今ご説明申し上げておりますビジョンに対して市民の皆さん、いかがお考えでございますかという、私の政策をつくる前、私の決心をする前の前段階として市民の皆様に参加をしていただきたい。 今度、7月2日に商工会の皆さんにお願いをしまして、商工会の主催でシンポジウムを開いてくれます。この柏原駅前再開発が本当に将来市民のためになるのかどうかというシンポジウムを開いてくれます。そのシンポジウムの意見を市民の人が聞いていただいて、また判断基準にしていただく。いわゆる市民参加の盛り上げのもとに新しい政策という市民参加の政治を行っていきたいという意味で、私は、後段のその投げかけとして、提案として、一極集中のコア、核、要するにその核をつくるということで、先ほど巽議員の質問にも説明させていただきましたように、強制的に人を集めると。 それで、私はこういうことも考えました。あそこを公園にしてはどうか。そして憩いの場にしてはどうか。公園というのは、いわゆる駅前コミュニティ広場という感じの、そこで例えば音楽会も、少しの音楽もできると。また、そこへ屋台なんか--それは規制したちゃんとしたものですよ、そういう横町文化、屋台文化というものがあります。若者がそこへ来て、たこ焼きでもいいじゃないか、またアイスクリーム屋でもいいじゃないか、ケーキ屋でもいいじゃないか、そういった一つのコミュニティ広場にしたらどうかということも考えました。 ところが、一番の発想は、やはり何といいましても、今まで建物に対するお金も使ってる。私は事業家でございますので、ゼロサムで行くのか、もしくは、今まで投資したものを少しでも活用できないのか。公園にしたら、駐車場の基礎のお金をもう払ってるわけです。市が西松建設に対して払ってるわけです。そしたら、その基礎の工事を活用しながら、次のことを考えられないか。 それで、私の今の知識としましては、私の今の考えの至りますところは、柏原駅前に市の全機能を一極集中して、あそこを活性化させたいということが、私の今の限界です。私の人間性の限界です。だから、それよりもっといいアイデア、いいご意見を提案していただければ、私はそれをぜひ参考にさせていただきたい。これが一つの民主主義でもあるし、私は何も中国共産党みたいに、一たん決めたら、ばあんとやっていくと。いや、これは僕は中国に会社を持ってますから、よくわかるんですよ。もうとにかく一刀両断、命令をそのままばあんと来るんです。そういう政治は、私は目指していない。要するに民主主義のみんなが話し合いをして、だから前任者になかったように、これだけ議会でしゃべるわけです。 僕も木で鼻をくくったような返事をしてもいいんですよ。原稿を読んでるだけでいいんですよ。しかし、民主主義の原点は、しゃべることによって民主主義は成り立つというふうに思ってますから、私は説明申し上げておるんです。だから、いいアイデアがあったら言うてください。私は取り入れますから。 ◆18番(入倉英男議員) 前段で矢継ぎ早にいろいろな提案をさせていただいたのは、いろいろ議事録も市長、読んでもらったら、商店街の活性化の問題も具体的に私どもは提案させてもらってるんですね。それが燕市の例とか、いろんなことを言うてますので、ぜひ研究してほしい。 これは思い切って違約金を払っても中止すべきだと、日本共産党の見解をここではっきりと申し述べておきたいと思います。 あわせて、庁舎の集中というのは、これから特別委員会なりそういうものを設けてやるのは何か嫌いなような話をしていますけれども、これは経過があるわけなんですね。市長もご存じのように、柏原町と国分町が合併したときに、覚書というのをちゃんと結んでいるんです。それで、庁舎は国分と柏原の中間にする、こういうことで覚書を結んで、国分町と柏原町が合併して柏原町というものができたわけですね。 その後、柏原市の市制が誕生していったんですけれども、その市制の中で、私はちょっと調べてみたら、昭和42年9月の議会の中で、庁舎は安堂町に移転する、こういう提案が出されたんですけれども、柏原地区の代表が、やっぱり人口の多いところにすべきだということを主張されたそうです。だれがしたのか知りませんよ、私は。 さらに、42年12月の定例議会でも再度、その当時は早川市長ですかね、提案し、最終的には、12月の定例会でもなかなか合意が得られなくて、昭和43年1月26日の本会議で、最終的に庁舎をこの安堂町に持ってこようということで決めたと思うんです。こういう経過があるものですから、簡単に庁舎を駅前に持ってくること自身がいいかどうか。 もちろん、私は、防災センター自身が駅前に来るのがどうかというのも、今後1ヵ所だけあればという問題でないとしたら、確かにJR駅前に必要であれば、その周辺にどうするか、あるいは国分にどうするか。私は、今のこの場所というものは、国分地域、柏原地域、堅上地域の人からしても、当時中間点で決めた一番いい場所だったんじゃないかなというように思いますし、今でも、広大な駐車場も確保できておりますから、そのこと自身は、今後、いろいろ集中するのであれば、きっちりと議会の方にも相談していただきますように、これはぜひお願いをしておきたいと思います。 その次に、病院の問題では、私、ちょうど昨年の6月の議会の中でも、医師が不足している問題を取り上げて質問をさせていただきました。当時、2004年の新年度から臨床研修制度というものがスタートいたしまして、ぜひ柏原市もそういう医師確保に向けて取り組みをする気があったのかどうかということもお聞きしました。そのときに病院長は、研修指定病院ではございませんけれども、この研修指定病院にするには幾つかの要件を満たさなければならないということで、1つは救急の専門医師、2つ目は麻酔科の医師、3つ目が病理室の医師、この3つが研修指定病院を受けるのに決定的な条件だと。したがって、私も--中院長ですね、総長も、ぜひ研修指定病院にしなければならないということで思っておりますので、ハードルはなかなか高うございますけれども、近隣のいろんなところと友好をしながら、医師確保、こういう制度に取り組んでいきたいというようなことを、また院長自身もこれは賛成やということを、議会の答弁でいただいたわけなんです。 このこと自身は、先ほど少し市長もおっしゃったように、そういうこともということで進めていくようなお話がございましたけれども、そういう時期に、これは私、また市長にちょっと嫌なことを言うんですけれども、今はもう全国的にお医者さんというのは不足しております。特に、私が調べてみたら、医師確保の中で、研修医制度で麻酔のお医者さんというのがどういう状況になっているのかというのをちょっと本で調べてみたら、麻酔科というのがもう足らないわけなんですね。麻酔の先生というものは、手術中に患者の体調を一番よく知っておられるから、手術する人はする人なんですけれども、患者がもうやめておいてくれと言うたら、麻酔の先生がやめる権限もあるみたいなんですね。 そういう面では、国立がんセンター中央病院というのが東京にあるんですけれども、ここの先生が、麻酔科医が不足しているので手術自身を減らさざるを得ないということを言って、その2割減った分を他の病院にお願いしていると言うとるんですね。それだけ麻酔科医が足らないというのは、不足しているかというと、違うんです。手術する回数が多くなってきているんですね、それだけ。だから、今の分では圧倒的に足らない。 人数は今現在9,000人おって、10年前に比べたら1.4倍にふえているんです。それでも、日本のトップ機関であります国立がんセンターの先生自身が麻酔科医が足らないということを言われておるわけなんです。 このことは、日本の医療というものは、私はお医者さんの分はよくわかりませんけれども、せんだってテレビを見ておったら、アメリカでは、ニクソン大統領のときに、国を挙げてお医者さんをつくる施策をやっとるわけなんですね。今年度、2005年には何ぼ国がつくるんだ、そのためには各州で何人つくりなさいということで、半ば強制的にお医者さんをつくっていっておるわけです。これは国が全部お金を、だからお医者さんが育っておるんですけれども、残念ながら日本の場合は、医学部を出ても、なかなかお医者さんにならないし、圧倒的に少ないんですね。金がそれぞれ任せになるから、なかなかお医者さんが足らんというのが現状なんですよ。 この点は、もうどこへ行っても非常に足らないときに、柏原市がお願いをして総長を迎えて、これから総長も中院長も、昨年の6月の答弁の中では、一生懸命各方面に--総長はたしか、お聞きしたら、これからお医者さんを探すのに一生懸命来てもらったということで、議会にも提案されて、私どもはそういうように受けとめておりました。ところが、市長が就任されて、先ほどの答弁では、総長にやめてもらったんやということで経費の節減やと言うけれども、これから総長さんにも頼んで、お願いをしていろんなルートで医師を確保しなかったらいかんというときに、どういう理由でやめられたのかちょっとよくわからんのですけれども、こういう医師不足のときとあわせて、経費は確かに要ったとしても--前任者も、例えば柏原の産婦人科のお医者さんは非常に有名だったんです。それで、患者さんも非常にたくさん来て、ここで出産しようかというときに、残念ながら、当時副院長をされていた方がやめられました、柏原も。何かそういうお金がようけ要ったら切るというのは、これはちょっと、岡本市長、形は違うかもわかりませんけれども……(市長「今の件について答弁させてください」と呼ぶ)ちょっと待ってください。私が聞いているんやからね。 だから、こういった医師が非常に少ない中で、最終、前の総長にやめてもらったこと自身、この件についてだけ、そしたら答えてください。 ◎岡本泰明市長 決して経費節減だけの薄っぺらい考えでやめてもらったのと違います。事情をもっと調査して聞いて、現場へ行って話を聞いて、それから発言してください。今までのあなたの発言を聞いておったら、要するに私が経費節減だけで大切な大切な総長にやめてもろたと、そういう誤解を与えるような発言は慎んでもらいたい。私は私なりに頭を痛めて、いわゆる医師確保の本来の任務が遂行できておるか、と同時に、現場の医者を掌握、またいろんな風評、そういったものを総合的に判断いたしまして、私はおやめいただいたということでございます。その点、ご理解をいただきたい。 ◆18番(入倉英男議員) 医師が非常に不足しておる中で、今後、市長を初め院長なり、あるいは担当、病院の関係者の人はぜひお医者さん確保のために努力していただきたいなというように思いますので、その点はお願いをしておきます。 それから、今後の病院のあり方の問題で、私は前段で水道の問題を言いましたけれども、今、全国的に医療費というものがだんだん上がっていくわけなんですね。そして、きのうの朝日新聞を見ますと、医療費自身が毎年1兆円ふえておるというわけです。国内総生産を上回っておる。それで、現在32兆円が医療費として使われておるけれども、20年後には69兆円ぐらいに医療費がなると言うとるわけなんですね。 そうすると、確かに病院の場合は患者さんに来てもらったらいい、そういう側面がありますけれども、もう一方で、やっぱり医療費を抑えるということも、これは直接病院とは関係ないかもわかりませんけれども、そういう施策をとっているところもあるわけなんです。 これは前にも紹介させていただいたんですけれども、長野県の佐久市というところは、高齢者、いわゆる年齢の高い人が非常にたくさんおるわけなんですけれども、それでも、福祉移住ということで、毎年500人から600人が佐久市に移ってきとるわけなんです。それで、非常に元気なんです、ここは。 特に、ここの市長さんはこういうことを言うてました。佐久市の医療費自身が今1人当たり60万円と言うとるんですね。これは去年の資料ですけれども、全国平均が75万円で、60万円の年間医療費のために、1年間お医者にかかっていない人が500人おるというわけですね。そうすると、500人と60万円を掛けたら、単純に3億円の財源が浮くというわけです。健康でできるだけ医療費を使わん方法を考えて運営をし、財政も浮かせていく。 そうすると、早期に治療するということも大事ですし、お医者さんにかかってないわけですから、医療費がゼロですから、3億円を浮かせておるというような実例もありますし、ぜひその点は、いろんなところの--これももう何回も、私どもは実例も紹介をさせていただきました。 それから、最後に2点ほど提案をしたいんですけれども、病院の運営の問題で、医療効果の問題で後発医薬品、これはぜひ市も取り入れてほしいんです。これは前に荒藤議員も提案しながら、岩手県立病院では、年間4億5,000万円、後発医薬品を使って、安い薬を購入しとるわけなんですね。そのために、市民自身も、患者自身も1億3,500万円ほど軽くなっておるんです。安い薬代で助かっておるけわなんです。市立柏原病院も、そういったところにもぜひ取り組んでほしいなというように思います。 それともう一つは、私はせんだって、人間ドックを、福利厚生会の方からということで受けさせてもらいました。ところが、市立柏原病院は脳ドックがないんですね。そうすると、医真会で受けさせていただいたんですけれども、みすみす1万6,000何がしの金を医真会に支払ってきました。本来は、実際に設備が柏原の場合はあるわけなんです。ちゃんとしたMRIもあるし、そうでしょう。そういう器械はあるんやけれども、問題は、それを見る技師がおらんわけです、先生なりが。こんなむだなことはないですがな。 私は柏原市民で、医真会でBコースということで、普通の分が1万500円、脳ドックの分が5,700円とられたんですけれども、1万6,200円でしょう。せっかくいい器械を入れてもろたんやから、こういったところにもぜひ、そういうお医者さんとあわせて、器械を扱う人を積極的に入れていただいて、ぜひいい病院をつくっていただきたいなというように思います。 私らも、病院は非常に難しいんですけれども、ぜひ積極的に協力もしていきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いを申し上げまして、終わります。 ○鶴田将良議長 以上で日本共産党代表者の質問を終わります。  --------------- ○鶴田将良議長 お諮りします。議事の都合上、本日の会議はこの程度にとどめ、あすに延会したいと思いますが、これにご異議ありませんか。   〔「異議なし」の声起こる〕 ○鶴田将良議長 ご異議なしと認めます。よって本日の会議はこれにて延会することに決しました。 あすは午前10時にご参集願います。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後5時52分...